報われる努力と報われない努力〜ドラム〜

まずは報われる努力の話をしたい。報われない努力は辛いから。
”報われる”というのは目標が達成できたり、好ましい状態になれたり、何でもいいが自分の行いが望ましい形で返ってくることだとここではする。

数字で測れるものは報われやすい、と思う。
ついでに、複雑な動きや思考を伴わないものは特に報われやすい、と思う。

例えばマラソン。10kmを2時間で走れる人がいたとして、トレーニングできる時間と体力さえあれば、半年継続すれば誰でも1時間で走れるようになる。
ここで重要なのは、継続できるできない、の問題ではない。”もし心から望めば”誰でも報われる。体はそのようにできている。
筋トレと同じ。負荷を少しずつ増やしていけば、だんだん体は強くなる。もちろん限界はあるし、個体差もある。誰でもフルマラソンを3時間で走れるようになるとは言わない。(それでも時間があるとすると”望めば”ほぼ誰でも走れるとは思うが)

で、ようやく本題。報われない努力の話。
私は今ドラムに真剣に取り組んでいる。真剣に、というのは、17歳ぐらいの男の子が本気で女の子とどうにかなっちゃいたいがためにするような真剣さのこと。

ただ、ドラムへの恋は全く報われていない(今のところは)。
楽器というのは線形のように(y=ax という形で比例する直線のように)上達するものではないようなのだ。

負荷をかければ強くなる部分もある
ひたすら反復すれば可動域も広がる。
スローで練習し、徐々に速くしていけば、叩けないフレーズが叩けるようになる。

楽器をやったことのある方はわかるかもしれないが、このようなことをするには、時間が途方もなくかかる。17歳の男の子が、片思いの女の子にメールを送って返事を待つぐらいの時間だ(そう、返事など来ない)。

で、どうするか。
やるのである、練習をやるのである。
すぐに結果は出ない。時間がかかる。報われないかもしれない。無駄な努力かもしれない。
でもやるしかない、それが恋というものだ。

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