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短歌生きます


とりあえず10首いってみます



 死ねないが
  生きる理由は
   見つからず
    うぬの惨めさ
     目(ま)の当たりにし



 死を思う
  めめんともりと
   つぶやくが
    こころのなかは
     飯のことなど

  いつの日か
   死んでもいいと
    思うよな
     恋ができたら
      それもまた良し

  馬鹿ばかり
   世に悪態を
    ついてなお
     己の馬鹿さ
      いまだ治らず

  それもまた
   よいではないかと
    つぶやくも
     なにがよいのか
      理解せぬまま

  阿保やな
   ほんまおまえは
    阿保やな
     言い切る君は
      東京の人


  君の顔
   なにかついてる
    よく見たら
     くちびるのはし
      すこし青海苔


  頑張れよ
   そういうおまえも
    頑張れよ
     そんなふたりに
      恋い焦がれてる


  辛いこと
   ばっかりだよと
    嘆く君
     抱きしめること
      さえできたなら


  死んでやる
   うそぶく君の
    目の中は
     生きる力に
      溢れて見える


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