【南伊豆㊙︎ぽたりんぐ Ep5《南伊豆「がんバル」ハシゴ旅!》】 SURUGA Cycle Journal Vol.166
南伊豆町さんとのコラボ企画「南伊豆㊙︎ぽたりんぐ」。今回は、2023年9月30日(土)~10月9日(月祝)に開催された街バル「がんバル」めぐりの模様をお届けします!
一般的な街バルと言えば、飲食店をハシゴするイメージではないでしょうか?「がんバル」は、南伊豆町・下田市・河津町・松崎町・西伊豆町・東伊豆町の1市5町が参加し、対象エリアが広範囲にわたります。その中で5枚1綴りのバルチケット(1枚800円相当)を片手に街をめぐり、グルメに温泉、アクティビティやお土産など、さまざまなジャンルの体験が楽める街バルなのです。
今回は、2023年度の「がんバル」での限定メニューや、リピートしたくなる南伊豆の素敵なお店をピックアップしました!バル開催中にとどまらず、魅力的なお店・体験が盛りだくさんですので、知らなかった新しい南伊豆を発見してみてください。
ナビゲーターは「がんバル」の実行委員会副委員長で、南伊豆のことならなんでもおまかせ!な安藤さん(左)と、スルガ銀行のヒラタ(右)のコンビです。
デイトナポタリングバイクに乗って、さっそくバルめぐりスタートです!
No.1 【みなみいずヨガ】
早朝、まずは南伊豆で最南端にある海水浴場「弓ヶ浜」にやって来ました。撮影日は9月上旬ですが、まだまだ暑い南伊豆。海遊びを楽しんでいる人で賑わう中、今回はこの美しい弓ヶ浜の砂浜で「ビーチヨガ」を体験します。
講師は「みなみいずヨガ」インストラクターの村瀬先生(中央)です。
ビーチでのレッスンは「がんバル」期間限定。五感で感じることを意識しながら、ゆっくりと体を動かします。
波が寄せて返す音、頬に感じる海風…目を閉じて深く呼吸をしながら体の感覚に集中すると、普段よりも音や匂いなどを敏感に感じて、不思議と心も穏やかになります。
「みなみいずヨガ」は、「がんバル」期間中はバルチケット1枚でビーチヨガ30分の体験ができました。美しい海を目の前に、心も体もリフレッシュ!南伊豆ならではの癒し体験です。
それでは、街バル定番の飲食スポットからご紹介していきます!
No.2【ゲストハウス コドコド】
「がんバル」参加は常連のコドコドさん。2017(平成29)年から今年にかけて、南伊豆町が参加している「がんバル」全5回にすべて参加されています。バルメニューは朝カフェ営業の朝食です。朝ご飯で参加されているのは、南伊豆では43ある参加店舗の中でもコドコドさんだけです!
南伊豆の野菜をたっぷり使ったカラフルなおかずは、バイキング形式でお好きなものを。
今日のメニューは、ビーツを使ったピンク色のポテトサラダ、ズッキーニとソーセージの炒め物、スクランブルエッグとひじき…どれもとっても美味しい!
こちらのお料理は、すべてオーナーのよしえさん(中央)が作ってくださっています。普段の朝ごはんは宿泊者限定なので、このバル期間の朝食を楽しみにしている地元民の方々も多いのだそうです。
環境に優しく、食べ終わったら専用の洗剤でお皿を拭くのがコドコドさんでのルールです。
コドコドさんは、よしえさんがおひとりで経営されているゲストハウス。ここで宿泊棟も少しご紹介します。
コドコドという名前は、インドネシア語のカエル(kodok)からつけたそうで、室内には至る所にカエルのモチーフが。
各お部屋の名前もインドネシア語なんですって。
オープンから13年。長らく常連の方も多くおられるそうで、家族が増えても一緒に泊まれるようにと、3人部屋と4人部屋を各2部屋ご用意されています。
さらに、廊下にある秘密の扉をくぐると、そこにはお手製のサウナが!
「あったらいいな」を叶えるべく、他にも景色のいいテラス席や、カエルの形の手作りピザ窯など、お手製ポイントがいくつもあります。これらのアイデアは、宿泊のお客さんから声が上がったものが多かったそう。
ただ泊まるだけではなく交流の場を楽しみつつ、それができあがった経緯もまた、コドコドさんに集うお客さんとの繋がりを感じられます。
ダイニングスペースは、夜はみんなの憩いの場になります。「ウクレレ教室やりますよー」とお声がけしてくださり、よしえさん直伝の初心者でも安心なウクレレ体験もできます。
ここにもカエル!
人々の集いの場所であるように、そして年月が経っても帰ってきたい場所であるように、そんな思いが詰まったコドコドさんには、優しい時間が流れています。
No.3【バリ・フードレストラン】
バリ人のシェフが手掛ける本場のバリ料理が食べられるお店です。
一歩足を踏み入れるとガラリと雰囲気が変わります。お食事は、入口を入ってすぐにあるテラス席がオススメです!
不思議な仮面や竹の風鈴、小さな置物たちなど、本場バリ島の雰囲気を楽しめますので、ぜひ注目してみてください。
バリ・フードレストランさんのバルメニューは「バリ風カレー」と「アヤムゴレン」。
カレーはやわらかい鶏肉や卵など、大きめの具がごろっと入っているのがポイント。辛すぎずパクパク食べられちゃいます!
アヤムゴレンは、カリカリに揚がった鶏肉とポテト、えびせんべいのプレート。鶏肉には、トマトと唐辛子を混ぜ合わせた、ピリ辛の自家製「サンバル」を付けて召し上がれ。
バリの雰囲気をお店の雰囲気とお料理、両方から楽しんでみてください!
No.4【カモチャヤ】
上賀茂地区、石段を上った先に現れる静かな佇まいの古民家。カモチャヤさんはここで野草喫茶を営んでいます。
中に入ると、小さなソファ、ちゃぶ台、縁側に並ぶテーブル席…どこか懐かしさを感じる空間が広がっていました。
どの席も素敵で、まずはどこに座るか迷うところから。
カモチャヤさんでは定期的にワークショップやイベントを行われており、月1回で夜営業もされています。お庭でヨガを体験したり、ウクレレ演奏を聴きながらカクテルを楽しんだり、心躍るイベントがいっぱいです。
それではここで軽食タイムです。
バルメニューは、野草茶とおやき、ミニぜんざいのセット。今日のお茶はクロモジ茶でした。
おやきは中に五目餡が入っていて、普段から人気の軽食メニュー。甘いものとしょっぱいもの、暖かいお茶で、満足感たっぷりなティータイムを!
石段下の駐車場には、サイクルラックも完備しています。
ちなみに、屋内のお席の他にも、晴れの日には素敵なテラス席もあります!さまざまな姿を見せるカモチャヤさんに、ぜひ遊びに来てください。
No.5【SOUTH POINT CAFE&GIFT】
石廊崎の西方にある「あいあい岬」。2023年8月、ここに新しいお店がオープンしました。
「SOUTH POINT CAFE&GIFT」さんは、ドリンクや軽食が楽しめるカフェと、さまざまな作家さんが手掛けたハンドメイドアイテムが並ぶ雑貨屋さんを営んでいます。
南伊豆らしく、海や魚をイメージさせる商品がたくさんありました。その中でもイチオシは、虫や魚を水彩でリアルに描いたCICADAコレクションシリーズです。
伊豆の自然をテーマに描かれた生物たちの絵柄は、今にも動き出しそうで目を引きます。トートバッグやマグカップなど、色々なグッズが並んでいます。
実は、こちらの作者はSOUTH POINTのご主人!「がんバル」期間中は、バルチケット1枚でCICADAの絵はがき6枚セットをゲットできました。
ここで、海が見える窓際の席で軽食タイムはいかがですか?SOUTH POINTさんでいただけるバルメニューは、野菜たっぷりのベーグルサンドとドリンクのセット。今回はおすすめでマンゴーシロップ入りのアイスティーを頼んでみました。
こちらのセットがバルチケット1枚で楽しめます。ベーグルサンドは鶏肉と野菜が溢れんばかりにサンドされていて、ヘルシーながらもボリュームはしっかり!
レジ付近には手作りおやつも並んでいて、ついつい手が出てしまいそう!
カフェでゆったりした時間を過ごした後は、他には無い個性が光るお土産を探してみてはいかがでしょうか。
お店の前には南伊豆の美しい海が広がります。青い海に緑豊かな島の風景。まるで楽園を思わせる景色です。
ドリンクをテイクアウトして、この素晴らしい景色を眺めるのもオススメです!
No.6【カフェ&ネパールカレー ティハール】
ウッドデッキにはサイクルラックが常備されています。
ティハールさんのバルメニューは鶏肉と玉子のネパールカレー&アイスチャイのセット。
生姜とスパイスが効いたカレーには冷たいチャイがぴったりです。ウッドデッキの席は開放感があって気持ちいいですよ。
ちなみに、お持ち帰りのネパールカレー弁当のバルメニューも選べます!
また、ウッドデッキの片隅にあるのは、その名も「包丁なんでも相談室」。
こちらでティハールさんのスタッフであり、包丁アドバイザーの渡邉典子さんが、「ユニバーサルエッジ」という片刃包丁の体験をさせてくださいました。
切った食材が張り付かず、玉ねぎのみじん切りも散らからない新感覚。相談室はレストランの営業時間中に不定期に開催されています。お食事を楽しんだあとは、包丁のプロの実演をぜひ実際に見てみてください。
「ティハール」さんの向かいには、南伊豆の海が眺められる展望広場があります。景色がいいので、ここで少し寄り道していきましょう。
ここは夕日ヶ丘と呼ばれており、この広場が面する国道136号線は、南伊豆町の子浦から松崎町の雲見まで、マーガレット栽培が盛んな地域であることから「マーガレットライン」という愛称で呼ばれています。
晴れていたら夕焼けも綺麗に見えそうですね。ビーチとはまた違って、標高の高いところから見る南伊豆の海は、雰囲気も色も違って見えます。
また、広場の中には「五猿(ご縁)の像」というお猿さんの像があります。お猿さんたちが見つめる先には、前回の㊙︎ぽたで訪れた「波勝崎モンキーベイ」があるのだとか。
休憩がてら、素晴らしい絶景の海を見に来てください。
▼「波勝崎モンキーベイ」を訪れたときの南伊豆㊙ぽたりんぐはこちら
No.7【扇屋製菓】
再び下賀茂エリアに戻り、やってきたのは「扇屋製菓」さんです!扇屋製菓さんは、温泉地下賀茂の豊富な湯量と温泉熱を活用して温室栽培された「温泉メロン」をふんだんに使ったメロンスイーツを販売されています。
南伊豆グルメをその場でいただくのも醍醐味ですが、ここでそろそろお土産を探したい頃。扇屋さんのイチオシは「パリパリメロン最中」です。メロンの模様をかたどった可愛い最中に、白餡をベースにした特製のメロン餡を挟み込んだ、サクサクふわふわの新食感スイーツです。
「がんバル」期間中は、バルチケット1枚で「パリパリメロン最中」5個入りをゲットできます!お土産探しにもバルチケットが活躍します。
他にも、扇屋さん自慢の「メロンロール」を始め、メロンの美味しさを閉じ込めたケーキやゼリーなどがショーケースに並びます。イートインがありますので、ぜひメロンスイーツタイムを楽しんでください!
No.8【下賀茂熱帯植物園】
バルチケットを使って体験も楽しめるのが「がんバル」のポイント。というわけで、「下賀茂熱帯植物園」さんのおもしろ体験をご紹介します。
どんな体験かというと、この赤い小さな粒を使います。これは「ミラクルフルーツ」という果物で、皮をむいて約3分間舌の上で転がすと…
あら不思議!酸っぱいはずのレモンが、まるで砂糖漬けにしたみたいに甘く感じます!
ミラクルフルーツはこの植物園で収穫されたもので、思わず笑ってしまうような不思議な味覚体験ができます。人によって甘くなり方が違うようなので、家族やお友達でワイワイ挑戦してみても楽しそうですね。
また、もうひとつのバルメニューとしてパイナップルやマンゴーの生ジュースがあります。
果実の濃厚さとすっきりとした甘さが体にしみ渡ります。ミラクルフルーツ体験中は甘すぎ注意?!味の変化を楽しんでみてください。
また、植物園の入園はなんと無料。季節ごとに咲き誇る花々や珍しい熱帯の樹木などを間近に見ることができます。ぜひお立ち寄りください。
No.9【宿彩「湯食笑門」の宿 石廊館】
今回のラストは、下賀茂にある「宿彩「湯食笑門」の宿 石廊館」さん。バルチケット1枚で日帰り温泉が楽しめます。それでは、今日一日の汗を流しましょう。
石廊館さんの温泉は、太陽光の明るさによっては湯舟が黄金色に見える、100%源泉かけ流しの「美肌の湯」です。
開放的な石造りの露天風呂もあります。南伊豆と言えば温泉も有名ですから、バルチケットでお得に楽しめるのは嬉しいですよね。
さらに、湯上りのビールまたはソフトドリンクの嬉しい特典付き!体の芯からほっこり温まって、すっきりさっぱり。「がんバル」で南伊豆を思いっきり堪能できました!
今回ご紹介したスポットの他にも、飲食、体験、お土産購ができる南伊豆町内のさまざまなお店が、「がんバル」の参加店舗になっていました。「がんバル」は毎年10月に開催されており、毎年初参加のお店も増加中。来年にはまた新たなお店を知ることができるかもしれません。今まで知らなかった南伊豆のお店、気になっていた体験にチャレンジするチャンスです。参加店舗が密集しているところも多いので、自転車での移動がおすすめです。南伊豆の食、体験をハシゴして楽しめる特別な1週間。その魅力を味わい尽くしましょう!
美味しいグルメスポットや、普段できないような体験の数々。そして町内をめぐっていく中で、南伊豆の人々の温かさに触れることができたのが、とても印象的でした。また、この地を愛し、魅力を伝えていきたいという思いをさまざまな場所で感じることができました。そんな温もりあふれる南伊豆に、ぜひ足を運んでみてください。
それでは今回はここまで。次回の南伊豆㊙︎ぽたりんぐもお楽しみに~!