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カルチャー週報 5/13~5/19

今週も引越し作業でなかなか時間を作れず……かといって、仕事も休めずで、あわただしい日々です。そんな一週間のなかで、わたしが観たり聴いたり読んだりしたものをまとめました。

■5月13日~5月19日の週報

読んだ本

読んだマンガ

聴いた音楽(CD)

観た美術展

■週の終わりに

今週のテーマは……
今週は、本屋の店員が書いた書籍を2冊読みました。久禮亮太『スリップの技法』と花田菜々子『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと。』です。

最近、実は本屋でひそかにこのテーマの本が平積みされているのです。これについて、2週間まえぐらいの日本経済新聞で「危機だからこその書店本”崖っぷちのドラマ”を読者に」として取り上げられています。以下のような

「本に関する本はまあまあ売れる」と、ある編集者から聞いたことがある。第一に出版業界の人たちが買うから。第二にものづくり特有の普遍的なドラマがあり、業界以外の一般の読者にも響くから、なのだという。(2018年4月21日日本経済新聞社朝刊25面)

たしかに、現在書店の棚をみていると、「本に関する本」がけっこう積まれています。現在、本の売り上げが下がっており、書店が次々と閉めていることは、各メディアで語られるとおりです。危機だからこそ、「本の良さってなんだろう?」と業界関係者が語り始めている、ということのようです。

書店員が書いた本についての本
今回読んだ2冊は、どちらも書店員さんが書いたものです。彼らは、日々ずっと書籍に触れているので、その知識が膨大にあります。『スリップの技法』は、店頭にたち、常に「この組み合わせで買うお客さんは、どういうことを考えているのか……」とどん欲に探り続けている日常が思い浮かべられました。

そんな書店員に、話を聞いてもらって、自分だけのオススメの一冊を選んでくれたらどんなに楽しいことでしょうか。『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと。』は、1年のうち、出会い系というかマッチングアプリで見ず知らずの人と出会い、その短い会話のなかで相手のことを理解し、後日、本をオススメすることを繰り返したという女性の実録小説でした。

現代において、本は、コミュケーションを媒介する役割を担っている気がしますね。そういえば、マンガの鶴谷香央理 『メタモルフォーゼの縁側』も、ボーイズラブ(BL)作品を介して、高校生と70歳のおばあちゃんがつながる話でした。

本は読んでナンボ?
ある作品に触れた感動を誰かと分かち合う、これはとても楽しいことです。いま流行りのブックカフェのようなところで本に囲まれた空間で珈琲を飲んでボーっとする、これも楽しいですね。

ただ、個人的には、本はやはり中身を読んでナンボという気持ちがあります。ある一定の時間をつかって、徐々に内容がアタマに入っていき、読み終わったあと、読み終える前とちょっと自分が変わったように感じる、というのことが本の力なんじゃないかと思っています。これは、コミュニケーションとは逆の自己完結型の読書だと思っています。

と言いつつ、このようにブログを書いているわけですが……今週も引越し作業があり、またまた映画を観ることが出来ませんでした。しかし、まだまだ続く箱からものを出す作業……さて、来週は、どんなカルチャー出会うのでしょうか。

以上、今週のカルチャー週報でした。


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