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連載「#女性活躍ってなんで必要なの?」をはじめます

はじめまして。女性活躍推進総研 研究員の喜多村あさのです。

本日より、noteでの広報活動をスタートさせます。記念すべき第1回目は「 #女性活躍ってなんで必要なの」のハッシュタグを掲げ、連載形式でのスタートになります。

私たちは、女性のコミュニケーション能力を活かしたSPO(セールス・プロセス・アウトソーシング)を提供している会社です。おかげさまで、これまで多くのメディアで事業やサービス内容を取り上げていただく機会がございました。

一方、この事業活動が「20年後の未来にどうつながるか?」を、自社発信のまとまった文脈でお伝えする機会を作れず、反省もありました。

今回、2022年4月に法改正となる「女性活躍推進法」を踏まえ、あらためて「#女性活躍ってなんで必要なの?」をテーマに、経営的な視点、社会的な視点、ファクトにもとづく数字の視点から特集を組むことにしました。

第1回目は私(喜多村あさの)が、サーパスのサービスを通じて捉えた、「女性の役員比率を30%以上にする」ことのメリットをお伝えしたいと思います。

女性の意見はマイノリティですか?

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女性活躍と聞いて、どんなイメージを浮かべるでしょうか?

ダイバーシティ推進、ESG投資など、いくつかキーワードは挙げられるものの、その本質的な意味や目的を「自分の言葉で答える」となると難しいのではないでしょうか。

また、おなじ女性活躍のカテゴリでも、女性の正社員雇用比率を上げることと、役員比率を上げることでは、取り組みが異なります。

私たちは女性活躍を「多様な視点を取り入れ、イノベーションを起こすため」と定義。女性の役員比率を30%以上にすればイノベーションは促進され、その結果、企業の利益率も高まると考えています。

その理由を、ファクトベースでお伝えするまえに、まずは私個人の視点からお話させてください。

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私は「女性的にモノを考える人間」という自己認識があります。サーパスに入社するまで、「私の思考回路って普通とちょっとズレているんだろうな」とすら思っていました。

これは私にかぎらず、会議の場面で「自分の意見が支持されない」と感じる女性は多いようです。自分自身が、マイノリティの側にいる感覚ともいえます。

しかし面白いことに、女性が多いコミュニティや、女性に決定権がある組織では感覚が逆転します。私がこの会社に入社したとき、初めてマジョリティとして受け入れてもらえたという感覚をおぼえました。

事実サーパスは、女性社長のもと、社員の7割が女性で構成されています。

「出世には興味がないんです」
「リターンよりリスク回避を重視したい」
「お給料が上がることに興味がなくて……」

もしこんな声が社内からあがったら、管理職の方であればマネジメントに手を焼いてしまうかもしれません。しかし弊社では、これがスタンダード。

でもだからといって「問題があるのか?」というと、そうではありません。私はここに、女性役員比率30%や、クォータ制の意義があると考えています。

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「女性のほうが優秀」は、フェアじゃない

10人の会議出席者のうち1人の声だけでは、どうしても意見として認められにくいケースもあると思います。

しかし、10人中3人が「同意見」であればどうでしょう。議論に値する意見ではないでしょうか。しかもそれが、「性差」からくるズレであればなおさらです。世界人口の半分を占める女性が、同じことを思うかもしれないのです。

これが私たちの考える「女性役員比率30%」の根拠の一つです。利益率との相関性がわかるエビデンスもあります。

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決定権者、つまり女性の役員比率を30%にすることで、これまでの当たり前を覆すことができる。結果として、イノベーションが生まれる可能性を高めると私たちは考えます。

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女性活躍を論じるときに「女性のほうが優秀だもんね」という声をきくことがあります。でもこれは、フェアな考え方ではありません。なぜなら弊社の場合は、男性の発言のほうが「お!」と思うことが多いからです。

つまり少数だからこそ、その目線が引き立つ。

私たちは「女性活躍という言葉がなくなる日まで」というビジョンを掲げ、真のダイバーシティの実現を目指しています。「女性活躍」という言葉がある時点で、本当の多様性は生まれていない証拠です。

男性だから、女性だからではなく。まずは性差に関係なく「自由な選択」が当たり前の世の中になることが、イノベーションの第1歩だと思うのです。

最終的には性差だけでなく、LGBTQの方の視点、他国の方の視点、それぞれの視点があって初めて起こせるイノベーションもあると思いますし、そういった定義の言葉そのものがなくなる社会こそが、私たちの目指す未来です。

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それでは、あらためて。

#女性活躍ってなんで必要なの」の連載企画を始めます。この特集が、少しでも多くの方々に届くことを願っています。


本文:喜多村あさの

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これから私たちがメインで発信します!

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Surpass女性活躍推進総研
所長 石原

高校生の時にすでに起業を決意した女性の中では稀有な存在。スーパー営業マンとして20代で年収1000万。現在は社員数150名の企業の代表取締役CEO!

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Surpass女性活躍推進総研
研究員 喜多村

アラフォーになっても夢は専業主婦。お茶くみでお金がもらえるならお茶くみで良かったのに……と、女性活躍は複雑な気持ちを抱える。出世には全く興味が無いと言いつつ、なぜか現在執行役員。

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株式会社Surpass
取締役 青木

2児のシングルマザーにして取締役。子育てに、仕事にと全力で取り組みながら仕事のマネジメントノウハウを子育てに取り入れている。

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株式会社Surpass
irina
ドイツ出身&東京在住のirina。職場における多様性の概念と価値を知ってもらう目的で、株式会社Surpassで「ダイバーシティ」についての社内研修を担当している。


上記メンバーで日本のダイバーシティについて考えていることなどを等身大の目線で発信していきます。今後もどうぞよろしくお願いします!

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