クオリティの着地点
何かを作る時、依頼する側の
「このクオリティにして欲しい」
という思いと、受ける側の
「この程度で大丈夫かな」
という思いのすれ違いが度々起こります。
クオリティの定義は曖昧な物です。
ですが、ここの認識がズレてしまったまま作業を進めると、そのズレは徐々に大きくなり、最終的に
「思っていた物と違う」
ということになります。
潤沢な予算と工数があれば、修正を繰り返すうちに、求めていた物にたどり着くかもしれません。
ですが、そのようなプロジェクトは稀です。
大体は、限られた予算の中で、やりくりをすることになります。
そんな中で、認識のずれによる修正を繰り返していては、予算も工数も足りなくなってしまいます。
そのため、工数が必要以上にかならないように、作業前にクオリティの着地点のイメージを伝える必要があります。
「〇〇な状態にしてください」
「〇〇な状態はイメージと違います」
という感じです。
この「伝える」時に情報伝達が上手くいかず、必要以上に工数がかかってしまうケースがほとんどです。
その要因の一つは、伝わっているはずと言う、思い込みです。
相手に伝わっていると思っていることでも、意外と伝わってないということはよくあります。
「そこまで言わなくてもわかるはず」
気遣いや遠慮から、そう思うこともあると思います。
ですが、それは相手に対する気遣いにはなりません。
やるべきことがしっかりと伝わっていないので、逆に困らせてしまっています。
「〇〇なはず」
と思い込まずに、言葉にして相手に伝えることで、着地点が見えやすくなります。
後から実はこう思ってました、という事態にならないように、思いは言葉にして伝えましょう。
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