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【好きで口説いて!】言葉の企画2020企画生 りょんさん


言葉の企画2020企画生である出町さんから企画書が届いてから始まった“好き”に着目して取材をする企画。

第二弾として、同じく企画生であるりょんさんが僕も是非取材して下さい!と声をかけて下さいました。

noteを読んでいると分析力が面白いなあというのと、自分と向き合うことに真っ直ぐな方だなという印象でしたが、今回お話を聞くことで新しく気がつけたことがたくさんありました。

りょんさんの“好き”はいったいなんなのか。

そしてその“好き”に潜んでいるりょんさんはどんな人なのか、読みながら何か感じていただけると嬉しいです。


りょんさんのお仕事

教育系のベンチャー企業で、大学生向けのマーケティングのお仕事をされているりょんさん。

勉強を教えるのが得意な大学生をターゲットに、小中高生の放課後の勉強会や、修学旅行の子供向けのプログラムなどを運営をしたり勉強を教えたりしながら「僕らと一緒に教育を良くしていこう!」と呼びかけていくのが主なお仕事。

また、マーケティングの他にも、記事を書いたり取材をしたり、広告のしごとや、採用業務など、多岐に渡って携わられているそうです。


自分のことが好きなんです

“好き”について、深堀りしていく企画。

早速、りょんさんの『好き』はなんですか?とお伺いすると、

「…僕どうやら自分のことが好きみたいなんです」

少しの沈黙の後、ゆっくりと口を開き、少し照れながら、でも力強い言葉で答えてくれたりょんさん。

「生まれ変わっても自分がいいんです。例えば、イチローか自分を選べるなら自分を選びます。」

自己肯定感の低さ、自分らしさの摸索、そんな言葉が本屋さんやネットで溢れる現代。

そんな中で、「自分が好きだ」と言葉にするりょんさん。

りょんさんが自分に自信を持てる理由は、自分の人生が一番いいと思えるように納得して選んできたから、だと言います。

「自分が好きな場所に住んで、自分が好きなことを選択して、好きなことをしているんだから、当然自分が一番だろう、って偉そうながらに本気でそう思っています。」


自己肯定感の背景にあるのは…

自分が好きだ、と自信を持って話すりょんさんですが、実はその背景にあるのは、辛い過去。

それは、小さい頃にいじめられていた経験でした。

「自分で自分を肯定しないと死ぬ環境でした。自分を肯定することを他者に求めても難しかったから、励ます人が自分しかいなかった。後付けでもいいから自分のことが好きになるように言い訳をして生きてきました。」


自信がない人が多いことに気が付いた

私がりょんさんと出会ったのは、上述したように、阿部広太郎さんが主催する連続講座「言葉の企画」にて。

「言葉の企画」に参加して気付いたのは、能力がある人でも自分に自信が無い人が多いんだ、ということだそう。

そのときに、自分は人よりも自分のことが好きなんだということに気付いたといいます。

それと同時に、周りの人にももっと自分のことを認めて楽しい人生を送ってほしいと思うようになったりょんさん。

「表向きに言うと、誰かがその人らしく働いているのが気持ちがいいし、嬉しい。もっと本音で言うと、自分がそういう生き方をして楽しく過ごしているのに、たまたま環境などに恵まれなかった人がそうじゃないのが気持ち悪いんです。

そこから人の「らしさ」について考えることが増えたんだそう。

「この人はどんな人なんだろうとか、どうしてこういう人なんだろうとかを日常的に考えているんですよね。この人らしさってこういうところなんだろうなっていうのを探したり、見つけたりしています。」

人を褒め続けたい

自分や他人の「らしさ」や「自信」にりょんさんがそこまで注目する理由は、自分に自信を持ったことで「行動」できている経験があるから。

「この世の中で一番大事なのって、行動だと思っています。行動をしないと、確かに失敗はしないかもしれないけど、成果は出ないし、結果も出ない。幸せは行動をしないと得られないんです。僕は自分に自信を持っていたからこそ、行動を続けられているんだと思います。」

「僕めちゃ凡人なんです。中学までイジメられてて、運動音痴で、勉強もできなくて、友達もいなかった。でも、上手くいくと信じて続けてきたら、大抵のことは何とかなりました。」

周りの人の「行動」の後押しをしたい、そう思ったりょんさんが見つけたのは、“褒めること”でした。

「自分らしさって自分で気付けることじゃない。僕にしか気付いていない魅力を相手が気付いていなかったら、そこに気付いてほしいと思うようになりました。」


自信がないことも強み

自分に自信を持つことで行動をしてきたというりょんさん。

「りょんさんのように、自分に自信を持って自分を好きになる人を増やす後押しをしたいんですね。」

私がそう伝えると、「うーん、それもちょっと違うんです」とりょんさん。

自信が無いことも強みだと思うんです。自信を持て!とか、ポジティブになれ!と押し付けるのは、凄く暴力的だと思っていて。」

「自分のことを好きなのも個性。同じように、自分のことを好きじゃないことも個性。皆が自分のことを好きになってくれたらもちろん嬉しいけど、そこよりは、自分のことを好きじゃなくてもその個性を生かして、それぞれにとっての幸せを感じられる場作りができたらいいな、と思います。」


資本主義と自分らしさを接続

「自分のことを好きじゃなくても、その個性を活かして、その人が幸せを感じられる場作りがしたい」そう言うりょんさんが、具体的にしたいことはどんなことなのか。

それをお伺いすると、

「ひとりひとりが自分らしさを発揮しながら活躍できる仕事を作りたい。」

と答えてくださいました。

その一例として、「言葉の企画でお金を生むこと」をあげてくれたりょんさん。

「資本主義の世の中で生きていくためには、お金が必要じゃないですか。お金という物差しがある以上は、そこに向き合わないといけない。自分らしさを活かして、誰かに喜んでもらって、お金を稼げるとしたら、それは究極的に幸せなことだと思ってます。

言葉の企画は受講料を払って学ぶ場所でした。

りょんさんは、それを「誰もが自分の得意な分野で楽しく活動しながら、逆にお金が貰えるようにできたら最高じゃないか」と考えているんだそうです。

「例えば、絵が好きなら、絵を通して誰かに喜んでもらえる場所を見つけられれば仕事になると思うんです。自信がなかったあの人も自信をつけて、誰かの役に立つという経験をしてほしい。自分はクリエイティブよりビジネスの方が向いていると思うので、ビジネスというフィールドでその手助けがしたいんです。」

また、いずれは、飲食業界や、不動産業界など、今のWEB業界と逆の事業にも携わってみたいと話してくれました。

「古い産業や色んな事業に関わって、色んな人が活躍できる場所を作っていきたい。自分らしく働けない環境はぶっ壊していきたいと思っています。」


戦略とは戦いを略すということ

りょんさん自身のらしさについてもう少し深堀りするために、他にも「好き」を聞いてみました。

りょんさんのもうひとつの好きは「戦略」

人生を通して、戦略を立てて行動してきたというりょんさん。

未来を見据えてどの順番でやっていくかをずっと考えてきたんだそうです。

具体的にどういうことですか?とお伺いすると、

「例えば、僕は学生時代、運動はそこそこしかできなかったんですけど、そんな僕でも運動で勝てる方法があるんですよ」

と興味深い話を聞かせて下さいました。

「それは、社会人になってから運動することです。僕は今週4で筋トレしてるんですけど、学生時代ばりばりの運動部だったけど、今はお酒だけ飲んで運動してないって人よりは動けるはずです。」

戦略って戦いを略すって書くんです。戦わずして勝つ方法を見つけることが戦略なんですよ。」

戦いを略して勝つこと。その方法のひとつとして、りょんさんが意識しているのは“時間軸をずらすこと”

例えば、りょんさんは、会社にいる時間を周りと少しずらしたそうです。

周りが皆始業時間に来て、2時間残業する中で、りょんさんは朝2時間早く行く。

そうすることで、定時に帰っていても、勉強熱心で頑張ってる人だと思ってもらえる。

こんな風に皆がやっていないことをやることで、真っ向から戦わずして上手くいく方法を選んできたと言います。

「基本人と違うことをするのが好きなんだと思いますね 。皆がやっていないことを皆がやっていないタイミングでやるのが好きなんです 。自分なりの勝ち方をしたい、これもらしさのひとつだと思います。」

そんな自分のらしさを活かしながら、周りの「らしさ」を引き出す場作りをビジネスで達成したいというりょんさん。

「ビジネスこそまさに戦略が必要です。僕は、綺麗な絵を書くとかは得意じゃない 。ただ、人よりちょっと綺麗でニーズがある絵を考えることはできます。ひとりひとりがスーパーマンじゃなくても、それぞれのらしさの掛け算や時間軸をずらすことで、真っ向勝負しないで勝つ“戦略”を考えていきたいです。」

りょんさんの今後の展望

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最後にりょんさんの今後の目標についてお伺いしました。

「僕の目標は60歳でばりばりに仕事していることです 。皆は若い内に成果を出したいと思うんです。僕は逆に将来を見据えて、今は焦らずに勉強したり自分の成長に時間をかけようと思っています 。」

と、ここでも時間軸をずらした人生戦略を語ってくれたりょんさん。

また、ここまで「自分のことが好き」「自信がある」と話してくれたりょんさんですが、そんなりょんさんが今悩んでいるのは、「優しさ」についてだそう。

「僕優しくなくて。もっと優しくなりたいんです」

「言葉の企画に参加して、“誰かのために”というエネルギーで頑張れる人が凄く多いことに気付きました。僕も誰かのためになりたい、とは思いますが、僕はやっぱり自分のことが好きなので、自分のためじゃないとなかなか頑張れない。でも、このままじゃ僕どこかで行き詰まっちゃうと思うんです。心の底から誰かの幸せを願えるようになれば、僕はビジネスマンとして成功するんじゃないかなと思います!」


最後に…

好きなものの最初に「自分が好き!」と挙げてくれたりょんさん。

自分になかなか自信を持てずに悩んでいた私なので、凄く元気をもらうことができました。

お話している最中に、終始「僕は優しくないんです。誰かのためより、自分のためにエネルギーを割いちゃうタイプなんで。本当に優しくなりたいんです。」と何度も何度もこぼしていたりょんさん。

そう言いながら、自分だけじゃなく周りの人も自分の“らしさ”を活かしながら幸せな生活を送ってほしいと思いながら行動し続けられています。

それでも、もっと人のためになるにはどうしたらいいのか、優しくなるにはどうしたらいいのか、を考えることを諦めないりょんさんに、向上心、というか、まだまだ僕は成長できる!という強い意志を感じました。

取材後も少しりょんさんとお話したのですが、“人のため”にパワーを発揮できる人、“自分のため”にパワーを発揮できる人、それぞれ個性で、良さがあるんじゃないか、と思います。

加えて、最初は自分のためと思っていても、行動を起こし続けていると気がついたら人のためになっていくことだってきっとあるんじゃないかなと私は思います。

その点に関しては以下のりょんさんのnoteも是非です。

今後さらに自信をつけて、パワーアップしていくりょんさんを楽しみにしています!

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