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オンライン型カリキュラムの成果と課題
オンライン型カリキュラムのスタート
当塾は
2022年8月に
【オンライン個別サポート塾「翔」】としてスタートしました。
対象は小学校5・6年生。
最初は受講生2名からのスタートでした。
オンラインのメリット
ここ数年だいぶ「オンライン」という言葉が浸透してきましたが、
親御さんの中にはまだ少し抵抗がある方もいらっしゃる様子でした。
が、しかし、
子ども達はオンラインのシステムをすぐに使いこなしました。
パソコンやタブレット・スマホなど、
それぞれの環境にすぐに適応して、
当塾のカリキュラムをスムーズに受けることができました。
オンラインのメリットとしては以下の通りです。
校区を問わない
お家で簡単に
いつでもどこでも
当塾の事務所は首里にありますが、
受講生は首里地区以外の子も参加していました。
そして、
毎週決まった時間の授業だけでなく、
勉強の質問や困ったことがあるたびに、
オンライン掲示板やビデオ通話などを通して、
できるだけ受講生や親御さんを待たせることなくサポートしていきました。
オンラインの成果
オンライン型カリキュラムでは約4〜6ヶ月のサポートをしていましたが、
それなりにきちんと成果も出ました。
Aさんの例
漢字が苦手なAさん。長期休み明けに漢字テストがあるということで、100点を目指して徹底サポートしました。まずAさんはお家で漢字を覚えノートに書き、それを写真に撮ってオンライン掲示板で私に送信します。私はすぐにタブレットで採点し、その結果をAさんに送り返します。そのくり返しです。Aさんは本当によく頑張りました。親御さんも一緒になって徹底的に向き合ってくれました。その結果、Aさんは見事100点をとることができました!小学校生活で初めての漢字テスト100点です。親御さんからも「わが子が早くテストを受けたいと話していた。オンラインでここまで変容するとは思わなかった」と嬉しそうに報告してくれました。
Bさんの例
早起きが苦手なBさん。特に夏休みは、すぐに生活リズムが崩れてしまい、家族が出かけた後にゆっくり起床する毎日でした。そこで私と作戦を立て、「毎日に9時にオンライン自習室で待ち合わせしよう!」ということになりました。Bさんは眠い目をこすりながらも待ち合わせ時間に起きてきて画面の前に座り、そのまま夏休みの宿題に取り組むというリズムをつくることができました。
Cさん例
人とのコミュニケーションが苦手なCさん。「塾に入りたいけど、恥ずかしい」ということでしたが「オンラインならいけるかも!」ということで、まずは画面をオフにして音声だけのやり取りからスタートしました。そこから徐々に慣れてきて、最後はパソコンの画面でしっかり顔と顔を合わせて授業を進めることができました。
そのほかにも、
・弟も一緒に授業に参加したり
・「学校生活に前向きになりました」との報告をもらったり
・ゲストを招待してオンライン講演会を開催したり
・「朝活」として野球の素振りやピアノの練習に取り組むのをサポートしたり
オンライン型カリキュラムの強みを生かして、
たくさんの成果を出すことができました。
オンラインの課題
このように
オンライン型カリキュラムでも
受講生の成果が出始める一方で、
課題も浮き彫りになってきました。
まず、
前提として当塾が対象としている生徒は、
いわゆる「クラスの中間層の子ども達」です。
(詳しくはこの記事をお読みください→ココをタップ)
例えばこんな子どもたち👇
本当はもっとできるのに、学校では「後回し」にされてしまい、本人の良さや強みが出せずにいる。そんな毎日だから、いつしか本人の口からは「普通」「別に」「めんどくさい」といったような言葉が出てくるようになった。
こんな子ども達に
「わかった!」「できた!」をたくさん感じてもらい
「僕にもできるかも!」「私もやってみたい!」
という前向きな気持ちを取り戻してほしいという思いがあります。
例えばこんな子どもたち👇
本当は勉強や友だち関係で困っていることがあるけど、担任の先生も忙しそうでなかなか相談できない。誰かに話しを聞いてほしい!勉強だって本当はもっとできるようになりたい!
こんな子ども達に
「家でも学校でもない居場所」をつくり
「親でも先生でもないナナメの存在」がいることで、
より安心感と心強さでより自分を表現し、
前向きになってほしい
という思いです。
このような子ども達が、
オンライン型のカリキュラムを受けるためには
環境を万全に整えることが必須になってきます。
しかし、
現状は以下のようなパターンになってしまうことが少なくありませんでした。
例えば、
お家はゲームや漫画・YouTube・テレビなどの誘惑だらけで、そんな環境の中でパソコンに向かって集中することが難しいパターン
弟や妹が周りで遊んでいたりテレビを見たりしていて集中できないパターン
自分の考えや思い、相談ごとなどを話したいけど家族がいるから話しにくいパターン
いつでもどこでもという手軽さから、ついうっかり授業日を忘れてしまうパターン
仮に私立受験を目指す進学塾の生徒のように
「絶対に受験に合格したい!」という強い思いがあり、
家族もその環境づくりに全面バックアップ。
塾の時間はわが子の部屋を用意して、家族も静かに過ごす。
という環境が作れるなら、
オンライン型カリキュラムでも十分に成果が出せますが、
当塾が目指しているところはそこではありません。
また、私の方針として
ご家族にもそこまで環境づくりに徹してほしいという思いもありません。
むしろ「この時間はお子さんを僕に預けて、親御さんはゆっくりしてください」という思いです。
「外部の専門家に託す」ということも
大事な子育ての選択肢だと思います。
当塾はこのようなねらい、
このような思いだからこそ、
オンラインでは逆に難しいという課題が
浮き彫りになってきたのでした。
(それでも当塾がオンライン型カリキュラムで成果が出せたのは、親御さんの熱心なサポートがあったからこそでした。感謝感謝です。)
教室型カリキュラムへ
くり返しになりますが、
当塾が対象としている子ども達は
「クラスの中間層」の子ども達です。
子ども達に、成功体験を積ませ、自信をつけ、前向きに笑顔になってもらう。
子ども達に、安心できる居場所を提供し、少しでも不安や悩みをやわらげて学校生活を楽しく送ってもらう。
この思いの実現のため、
当塾は2023年2月から首里の平良町で教室をオープンし、
個別サポート塾「翔」(略してサポショウ)として
教室型カリキュラムへ完全移行しました。
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