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うつ病の停滞期に効く「行動活性化療法」

今回はうつ病の急性期からは脱したものの、そこで回復が停滞してしまっている時に効果がある「行動活性化療法」をご紹介したいと思います。

停滞期ではただ安静にしていても良くならないばかりか、時間ばかりが無駄に過ぎていくことを気を病んだりして、ジリジリと悪化してしまうケースもあります。

そういったことを阻止するためにも、本療法を活用して頂ければと思います。

行動活性化療法とは

行動活性化療法は認知行動療法の一種で、普段の生活には無い行動をルーティンに取り入れることで気分の改善を図る治療法のことです。

これには一般的な認知行動療法と同じく面倒くさい決まり事があるのですが(活動記録表をつける、行動を計画・実行して点数をつける、行動を振り返り取捨選択するetc.)、私は特に必要無いと思います

大抵面倒になって途中でやめてしまうので、それでは本末転倒になってしまうからです。

具体的なやり方

やり方は至って簡単で、普段やっていない事を思い切ってやってみて、効果があったらそれを継続するだけです。

この「思い切って」が重要で、普段ひきこもって横になっている事が多い方の場合重い腰を上げるのは大変だと思いますが、そこをあれこれ考えずに「思い切って」やってしまうのがコツです。

いざやってみると何ていうこと無いですし、普段の活動量が少ない人ほどその効果を実感できると思います。

「行動」の内容・程度

取る「行動」も基本的には何でもいいのですが、「望ましい行動を増やし、望ましくない行動を減らす」ということを指標にするのが良いとされています。

ベタな例ですが、一日中家で横になっていることを減らし、散歩をしたり、喫茶店に行ったりすることを増やす、ということです。

また「行動」の程度ですが、「スモールステップで簡単なことから始める」のが原則とされていますが、私はここでも思い切った行動を取ってしまってもいいと思います。

すでに急性期は脱している訳なので、心身ともにある程度の負荷には耐えられますし、ちょこちょこスモールステップでやるよりも短期間でより大きい効果が期待できるからです。

その際に私が(あくまで自分の経験から)重要だと考えるポイントは以下の2点です。

・前からやってみたかったこと、治ったらやろうと思っていることをやる
・環境を変える

とは言えここら辺は個人差があると思うので、(思い切った行動を取る場合は)必ず主治医と相談してから何をするか決める様にしてください。

(ちなみに私は四国にお遍路をしに行きました)

今回は以上となります。
お読み頂きありがとうございました。

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