新型コロナと画像診断とインテリジェンス

(法外な値段設定は、出版社が見つかれば出版に踏み切るため)
前書き
AIが発達したら放射線科診断なんかなくなる。
そんな事を繰り返すバカな後輩がいる。
放射線科IVR教授の親戚だからだろうか、そいつがバカだからだろうか?
心電図の自動診断装置というプロトAIが出て循環器内科はなくならなかった。
つまり、放射線科や放射線科画像診断における放射線科医やそれにまつわる他科の役割が変わるだけ。
そして、何よりも、新型コロナで、真っ先に崩壊した一つが神戸市立医療センター中央市民病院。
関東ではなじみがないが、その昔は京都大学屈指の関連病院であった。
しかし、隣に世界にその名をとどろかすスーパーコンピューターや医療関連の企業や研究所を抱えながら新型コロナの物理的影響と社会的影響の前にあっさり屈した。
言い換えれば、今の時点のAIの能力や運用する人間やシステムが力不足だから負けたわけだ。
もちろん、他の国の他の都市も負けた。
それでも、何か変な方向に社会は動いて、あるウイルス学者は絶望しているらしい。
僕に言わせれば、過剰な期待や社会にばらまかれた共通幻想に洗脳されてたから絶望したわけで、大学や関西医療社会の闇や凋落を知っていれば、それは当然のことだと分かる。
現場の一人一人の大半は勤勉で良い人でも、組織構成や時代や社会の流れと言うものもある。
なにより、医学は医学そのものだけではなく、政治経済の影響が大きい。
そんなこんなで、大雑把な構造問題や現場の問題などを指摘しながら、読者の皆さんが新型コロナなどを考える能力を育てていきたいと思う。
2023年3月29日15時44分 寺田次郎 拝

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