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ありがとうって言ってくれて、ありがとう。

兄妹で行くはずだったオルタナティブスクールに行かなかった日。
小1ムスメは持っていくはずだったお弁当を、家の中でブランケットを敷物代わりに広げて、ひとりでピクニックのようにして食べていた。

別な部屋でもんもんとした気持ちでnoteを書いていた私。

遠くから
「お弁当おいしい〜!作ってくれてありがとう、ママ!!」
と聞こえてきて、

『よかった〜。ありがとうって言ってくれて、ありがとう〜
と返した。

明るく不登校の子供たちと、自分の仕事の退職と、ゾンビな夫。
ごちゃまぜになった今週。

お世話になった礼を尽くしてから仕事場を去りたい。
その気持ちとは裏腹に子供たちとの分離が上手くいかず、時間が割けない。
柔軟さが無い自分の現状に、疲れていた。


そんなときに、仕事場の仲間から、ママ友から、同時に助け舟のLINEが飛んできた。



仕事場の先輩からの連絡

仕事でやり残してきたことが実はいっぱいある。
これから時間を掛けてやっていこうと思っていた企画や
いつか会社内で使おうと温めていたチラシのデザインなんかもあって。

自分で作ったものって自分の子供と同じだから、大事に世に出してあげたかった。そのためには職員である必要があったんだけど、それを一旦私は捨てて退職を選んだ。

ただ捨てたわけじゃない。
得た知識と経験を糧にして、次に活かそう。
新しいことに挑戦するにしたとしても、20年の経験を詰んだことはそれだけでもう私のキャリアだ。そう言い聞かせて、前を向いた。


柔軟さの無くなった心に、ふいに届く連絡。
「あのチラシ使っていい?作ってくれてて本当ありがたい。何だろ、涙出そうだわ」
私の心残りを使ってくれる機会が訪れたらしい。
私の代わりに、世に出してくれると言う。

同じように、戦って踏ん張ってきた。先輩であり仲間。

なんだよもう。
泣けてしまう。



ママ友からの連絡

今週ちょうど、子供たちから仲がよかったそのママ友の子のお家にまた遊びに行きたいから、ママ連絡してよ!と言われていた。

向こうは兄妹ともに同じクラスで、学校に通っている。
本当はランドセルを背負って、一緒に登下校をしようと言っていたのに、ムスメは結局一度も普通登校をしたことはない。

入学式以来、ママ友とも連絡を取っていないし、実際向こうのお友達ちゃんが今どんな気持ちでうちの兄妹のことを思っているのか分からない。

そこをママが橋渡しすべきなのか、自分たちで約束してくるような形を促すべきか、迷って連絡できないでいた。というか、いまの私にはそのパワーが無かった。


そんな弱っている所に、ふいに来た連絡。
「いまムスメちゃん時間ある?1時間遊びに来ない?迎えにいくよー」
息子くんのお友達の方は習い事中らしく、その間の1時間。


なんていうか、そんな風に不登校真っ只中な家に連絡してきてくれるって、すごくない😭?
様子伺いすぎて、私だったら遠のいちゃうし、そっちから連絡がくるまでしないと思う。

なんか察知するセンサーとかあんのかな?

ムスメはちょっと前だったら身構えて
「ママも来てくれないとムリ!」
とか言いそうだけど、今週は暇を持て余していて、今日はすんなり
「いくいく♬」
と車に乗り込んでお友達と去っていった。



みんなありがたい。
困っているときに。
ジメジメした曇り空に差し込む太陽の光のよう🌞


不登校児の家は、まるで孤島。

なんとか。どこかに。

そう思っても、探すのもパワーがいるし。
行く子供たちにもパワーが必要。


社会との接触を持ちたくて退職するのに、結局身動きが取れなくなっている。そんな気がして、自分も社会から孤立していくんじゃないかと不安になってた。


でも、孤島から救ってくれようとしてくれる人がいる。
退職することを一緒に惜しんでくれる人がいる。

やっぱり人は、ひとりでは生きられない。

人のためになるように。
人のことを思って。

私もこれから生きていかねば。


「すみません」より

『ありがとう』と言って、生きていたい。
『ありがとう』と言われて、生きていきたい。




感謝があれば、素直に生きられる

ゲッターズ飯田

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