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聖書科の教科書

住んでいた街は、東京並みとはさすがにいかないが、なかなか品ぞろえがよく、そして新刊にも敏感なキリスト教書籍店がある。プチ教文館的な。二ヵ月に1回は、新刊の動向を探るためにのぞくようになった。
名古屋のプロテスタント系の宗教科、じゃなくて、聖書科というのかな、の先生の著作。聖書に登場する19人の女性をテーマにして、それらを24にキーワードにまとめ、キリスト教的な人生観、人間観を考えることができるようになっている。年齢も私と近い先生のようだ(*^-^*)
一つのテーマが終わるとイラストに学校の生活場面が描かれ、それについてのコメントおよびメッセージも記されている。なるほどなと思ったのは、なぜ19人の女性なのかというと、女子高のミッションスクールだから。登場する女性たち(たとえばマリア―選び、サラ―笑顔、ファラオの娘―戦い、ラハブ―勇気、ナオミ―魅力)の物語をミッションスクールに生活する生徒の成長に重ね合わせているのだ。なるほど、これはうまいなあと思った。
宗教科の先生には、それぞれのスタイルがあり、基本的に外していはならない基準や所属する学校の方針、教派ごとの特性等を理解した上で、その先生独自の授業を展開していく。それがこの教科の面白さでもある。あー、こういう視点と言うのは、見方というのはなかったなあ、なるほどなあ、と感心。もちろん私にもスタイルはあるのだが、聖書の女性たちに生徒自身を託すと。
私自身は社会の出来事に立脚して聖書を読み、最終的にゼロではなく一つでも聖書の物語や聖句を記憶に残すことに重点を置くので、いろいろなことに気付かされた感じ。自分の体系はあるけれど、こういうふうなまとまりは参考にしたいなあと思った次第です。
20-21頁「・・・私たちが通う学校にも、私たちは神さまに選ばれて入学し、その学校に在学しているという事でもあります。この「選び」の中にも、神様の働きがあり、私たちは、その場所で、よろこびと感謝を数えながら成長することができる。さらに、神様の栄光を照らし出すような働きを担っていくために、ピッタリの者として「ここに選ばれて在る」という事なのです。さらにそのことは、これから先の私たちの人生の中で必ず意味があるのです・・・マリアさんと同じように、私たちも神様から選ばれ、すべてが神様から与えられていると知るならば、私たちは、今在る自分の周囲に感謝し、今在る自分を愛せるのではないでしょうか」
うみ、なるほど、という感じ。たぶんこれは、この先生の授業の内容を本にしたものだろうから、授業うけている気持ちで読んじゃいますね(^▽^;)
 こういうスタンスで、更にいつも私が使っているいろいろな教材をプラスしたらさらに鮮明で、しかも面白く、聴きたくなるんじゃないかしら。
いくつになっても学び、刺激を受け、自己を高めていくことは大切。


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