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ショートストリー:マウイオニオンくんとハイビスカスッコちゃん No.3(最終回)

とりあえず、
マウイオニオンくんは、ハイビスカスッコちゃんと
いっしょにいることにきめました。

いっしょにちょうちょを見たり、
いっしょにうたをうったり、
いっしょにちいさなありさんをみたり、

とにかくいっしょ。

その時にすれちがうマンゴウくんのおやこ、
パパイヤっこちゃんおやこ、
リリコイッコちゃんのおやこに、

マウイオニオンくんは、みほんになるように、
『お・は・よ・う・ご・ざ・い・ま・す』
あいさつをして、
おじぎをした。

ハイビスッコちゃんは、
3回目のリリコイッコちゃんのおやこの時、
ちいさな声を言ったんだ。
『お・は・よ・う・ご・ざ・い・ま・す』って、
ぼくは、聞こえた!

ぼくは、知っていた。
ハイビスカスッコちゃんは、
あいさつってものを知らないって事。

おとなは、あいさつを知っているけれど、
えらくなると、
あいさつをする時としない時がある。

あいさつする人を選んでいる気がする。

だってハイビスコっちゃんのおとうさんは、
仕事のとりひき先には、あいさつするんだよ。

それって、おとなの世界なのかぁ~。

でも、ぼくのおとうさん、おかあさんは、
みなにあいさつする。

ハイビスカスッコちゃんのおとうさんだけなのかなぁ~。

こどもがおとなになっていくとき、
まわりの人達を見ている。

だから、青信号で横断歩道わたることと同じように
大事な事。
あいさつ。

おとながちゃんとあいさつは、やったほうがいいと、
マウイオニオンくんは、思った。

だって、家族で並んだ時、
おとうさん、おかあさん、おにいちゃん、おねえちゃんって、
並んだ時、
おとうさんがあいさつしなかったら、
そのうしろに並んでいる家族は、したくても、
なんとなくしづらいよね。

おとうさんって、えらいけれど、
家族の見本になっていないと、
家族がかわいいそうだとも思った。

だからぼくのおとうさんは、
あいさつできるからえらいんだ。

おしまい


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