2024年1月1日の週バイオテックおさらい
①妊娠中のつわりの要因
妊娠中のつわり(悪阻)が、胎児が作るプロテインによって引き起こされる可能性があるとのこと。研究によると、つわりの主な原因は、胎児が生成するホルモンの増加にあると示唆されている。妊娠前にこのプロテインのレベルが自然に低い人は、妊娠時につわりが重くなるリスクが高まる可能性があるとのこと。つわりを和らげる治療法の開発に繋がれば素晴らしい。つわりは相当なQOLの低下に繋がる。
②23andMeが抱える訴訟問題
遺伝子検査サービスの23andMeがユーザーのアカウントのデータ侵害アタックを桁とのこと。約14,000のアカウントにアクセスされ、DNA Relativesサービスから690万人以上のユーザーデータ収集されてしまったとのこと。本件に関して、30件以上の訴訟が起こされており、23andMeは予防策を講じなかったと批判されています。
③2024年に人工子宮を使用して早産児の治療が行われる可能性
人工子宮は、妊娠約23~24週の非常に早い段階で生まれた赤ちゃんをサポートするために、子宮内の環境をできるだけ忠実に再現することを目指しているとのこと。この技術は、羊の早産の実験で成功を収めており、人間での試験が米国食品医薬品局(FDA)から承認される可能性があるとされています。
人工子宮のプロジェクトは非常に期待されるものの、FDAが承認される段階まで進んでいたとは知らなかった。エビデンスを調べて後ほど共有します。
④米国のゲノム編集スタートアップがレイオフ続々
ゲノム編集バイオテック企業のIntellia TherapeuticsとAera Therapeuticsがスタッフの削減を行った。Intelliaはチームの15%を削減し、一部の研究活動を停止したことを発表しました。Intelliaは今後、主要な製品であるNTLA-2001とNTLA-2002に焦点を当てる予定です。一方、Aera Therapeuticsもスタッフの4分の一を削減しました。米国はレイオフが比較的やりやすいことも、人材の流動性に寄与している。
⑤米国、ポスドクの最低賃金を70,000ドルに引き上げ
NIHによると、米国の生物医学分野の博士研究員(ポスドク)の最低給与を現在の56,484ドルから70,000ドルに引き上げることを提案している。また、ポスドクの位置に5年間の上限を設定し、医療、退職、育児の福利厚生の拡充、国際ポスドクの支援増加なども提案されている。
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