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大河ドラマ「光る君へ」第15話

NHKオンデマンドで大河ドラマ「光る君へ」を観た。

「おごれる者たち」

月日は流れ哀れ道兼 

兼家の死後、父に裏切られそして妻子にも去られた道兼。
絶望的なまでの孤独。
心の底からの悲哀が痛いほど伝わってきた玉置さんの迫真の演技は本当に素晴らしかった。
そして幼少の頃より虐待し続けてきた弟 道長が兄を救う。
「兄上は変われます。変わって生き抜いてください。」
これより道兼の本当の人生が始まることを切に願う。

「私は一歩も前に進んでいない」

まひろの弟 惟規が大学に合格する。
まひろの家に光が差した訳だがでも裏腹にまひろの心には一抹の寂しさが。
そんな時、ききようがまひろの家を訪れ中宮定子の女房になったことを知る。
ききょうは中宮定子より「清少納言」の名を賜る。
清少納言の誕生だ。
「私は一歩も前に進んでいない」
まひろの心からの静かなる叫び。

道長というと中宮大夫となりある日道隆の息子 伊周と弓競いが始まる。
結果は道長が優勢の中、道隆の「止めよ」の一言で終了するが、これからの道長VS伊周の幕開けの予感。

蜻蛉日記の作者 藤原道綱母 藤原寧子との出会い

ある日、さわに誘われたまひろは石山詣に出かける。
そこでまひろは蜻蛉日記の藤原道綱母 藤原寧子と出会う。
兼家との日々を記した日記は「蜻蛉日記」。

嘆きつつ  ひとり寝る夜の  
    あくる間は  いかに久しき  ものとかは知る

心と身体は裏腹、兼家の妾としての日々を書くことで己の悲しみを救い、日記として公にすることで哀しみを癒した藤原道綱母。
日記は自分の中で思考を整理したり癒しを得たりするものかなと思ったけれど、この当時は公にすることを前提で日記を書く人が多かったのか。
自分の生き様を残したいという想いもあったであろうし、当時紙は大変貴重なものだったから気楽に使うことはできなかったのかもしれない。
しかしながらこの出会いはまひろが後の源氏物語を執筆するに当たって何かしらの影響があったに違いないだろう。
とは言え、その晩の道綱の夜這いは残念過ぎる。
あくる朝よりさわは意図的にまひろを避けることに。

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