嫌われる位が丁度いい


これが自分の教訓だ。
全てを受け入れようとすれば、結局は全てから拒絶させるのだ。
家庭でも学校でも、明らかにこの原則が存在する。

依存される事により、それが派閥化して綱引きが始まる。
「どっちサイド」になれば、もう一方からは裏切り者にされるのだ。
よってまるで意図しないうち、知らぬ間に矢面に立たされる。
もっとも敵意が無いにもかかわらず、もっとも敵意が集中するのだ。
責任を押し付けられ、やがては梯子を外され、全方向からの的になると。
こうして結局は一人だけ孤立する。

旭川のイジメ被害者を観るにつけ、これなんだろうなぁと。
自分もそうだったから判る。
おそらく彼女は思慮深く、独創的で賢かったのではないか?
思いやりを持つほどに、人というのは負担が増えていくのだ。
無関係なのにいつだって当事者にされる。
そして依存者達がハイエナの様に群がり、やがては食いつくされる。
拒絶するほどに執着され、追い込まれ、また逃げる事も出来ない。

そう、まだ生きている仲間だから、彼女の死を無駄にしたくはない。
自分はたまたま生き延びたからこう言えるのだ。

「嫌われてもいいんだよ?」と。


あいつ等がバカなだけ、貴女には何一つ非は無かった。
貴女が裏切ったんじゃなく、貴女を周りが裏切ったのだ。

思った事を言えばいい、お前らは愚かで知能が低い、何も無いと。
親や環境が良かっただけで、空っぽの人間だと。
空っぽだから他人を求めた、他人で容器を満たそうとしたのだ。
何も無い自分の中に取り込もうとしたのだ。

人間になる為に。


元々彼等は人間じゃないのだ。
貴女だけが人間だったのだ。
人間じゃないから人間の貴女を欲しがっただけ。

最初から人間じゃないモノに思いやりを与えてはダメだ。
最初は笑顔で寄ってきて、少しづつボリュームを上げてゆき、
やがて全てを奪われる、全員そのやり方だ。
窺う様な濁った瞳、傲慢な薄笑い。
だからそういうモノは最初からそのつもりで寄ってくるのだ。
そんな人間モドキには嫌われた方がマシだ。
嫌われる位なら、彼女はまだきっと生きていられたはずだ。

世の中は元々そうなっているのだから。


おしまい。

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