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萩くんのお仕事 第三話

「確認の為、聞いていい?」
「うふふ、好きな言い回し、聞いて、聞いて♡」
「あのスーツの人、彼氏じゃないよね?」
「ないに、決まってんじゃん」
「自宅前で、ナンパされてたの?」
「違うよ、あの人、お姉ちゃんの元カレ」
「あー、あー、成程」

 合点がいった。齢恰好から見ても、そんな感じだよね。

「幼馴染ってやつだよね。喧嘩して、それっきりみたい。グズなんだよ、あいつ」
「そうなんだあ。で、芽実ちゃんに、復縁手伝ってみたいなの?」
「馬鹿だよねえ、ああいうタイプ、一番、嫌い。別れて良かったんだよ、お姉ちゃん・・・っつうか、あいつ、羽奈賀さんが家から出てきたの、見てたよね」
「んー、すごい、敵意を感じたんだけど・・・」
「きっと、羽奈賀さんのこと、お姉ちゃんの新しい彼だと思ったのかも」
「あ、ごめん。ややこしくなりそうだ。そうだとしたら、迷惑かかりそうだね。朱莉ちゃんにも」
「誤解されて、丁度いいかも。・・・お姉ちゃんに会ったんだ。可愛いでしょ。タイプ?」
「早いね、質問。可愛い姉妹で、お母さん、心配だよね」
「で、タイプ?」
「俺、言ったじゃん、好きになってくれる子がタイプだって」
「あー、顔出しで、そんなの、聞いちゃったあ♡・・・それって、すっごい、狡い感じだよね」
「そうかなあ、俺のことは、とにかくとして・・・で、デートは?愉しかった?」
「うん、映画見て、ご飯食べてきたよ」
「年相応で、健全でよろしい」
「うっそお、深夜のも聞いてるから、その声で、その人が言う?」
「知り合いになりましたんで、良識のある大人として、対応させて頂きます」
「次の回は、いつ?」
「うーん、忙しいから、不定期で申し訳ないけど・・・」

 しばらく、お休みするかな。今、シナリオ特化で。
 まあ、それと、やりにくいのは明白で。

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 姉はフリーで、仕事が面白い頃。気弱そうな、幼馴染の姉の元カレ。いいね。妹が間に入ってやきもき。妹は年相応のお付き合いの彼氏がいて。そして、母親は、パート先の社長が片思いしていて。人間関係の基礎は、見えてきたと・・・。

 俺のポジションを、これに加えるのか。まあリアタイで、シナリオ上げやすいのは、間違えないけどな。あとは、役者さん当て書きに入るから・・・えー、俺は、誰がやるんだ?っていうか、俺のスペックを考えないと。そのままの仕事は不味まずいから、しない。でも、似たような、フリーランス的なのがいいかな。・・・うーん、クリエイター的な、デザイナーとか、やっぱり、締めきりに追われてるのがいいか、漫画家とか?年齢の設定も、それでいいのかな?「若く見えて、20代」っていうのも、いいかなと思った。大したことじゃないけど、なんとなく、その辺りの浮遊感というか、しっかりしなきゃいけない頃、みたいなの、解ってるっていうやつ・・・ああ、俺自身か、やっぱし。

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「ああ、いいですね。この空腹カレーの件。出会いの部分ですね。この感じだとしたら、このアパートの住人が、主役がいいかもしれませんね。彼に語らせて、周りの様子を、シニカルに見て行くやつとか」
「え?そうすると、志芸野しぎのさん、ヤバくないですか?それに、オーダーのホームコメディから外れませんかね?」
「それは、大丈夫ですよ。志芸野さんの社長役は、シナリオの幅を広げるんじゃないですか?当て書きするなら、三者のボリュームを、同一ぐらいすればいいんですよ。まあ、若手を主演と言いましたが、語りの役的にどうかなと。出演テロップの順は、当初通り、露魅さん、志芸野さん、その後に若手を持ってきますから。あと、ホームドラマとしても、大枠は一緒だから、
30代前半の青年の自分探し的な要素も盛り込むといいですね。彼にも過去のトラウマがあるとか・・・」
「・・・」
「羽奈賀さん?」
「ああ、はい」

 神崎氏は、何故、鋭いんだ。俺のこと書けって、言ってるようなもんじゃん。

「トラウマは・・・」
「まあ、家族関係か、恋愛関係、まあ、主演が若手イケメンなら、恋愛関係じゃないですか」
「相場ですね」
「相場ですけど、ここが、羽奈賀さんの腕の見せ所じゃないですか。女性諸氏の見たい所です。いいのは、10代、20代、40代と配役がありますよね。どの年代も、その30代の青年との恋愛の可能性があるわけですよ。各同年齢の女性たちが見た時に、自分に一番近いポジションに自分を置き換えてみる。その時に、彼が、来てくれるか?ハラハラを誘うんです。羽奈賀脚本の骨頂じゃないですか、ねえ?」
「うーん、わかりました。まあ、やりやすいのかな。それって」
「羽奈賀さん、求められてること、わかりますよね?」
「ああ、はい、・・・んで、彼の職業を漫画家にしようかな、と思って」
「少女漫画ですか?」
「あー、その方がいいのかな」

 俺のラジオのファンのように、漫画のファンは女の子ね。

「・・・というか、大流行の王道名作を、若手乍ら輩出しているのはどうですか?逆に少年誌とか、青年誌で、話題で、女の子にも人気というやつです。名前を聞いたら、誰もが知ってる作品の」
「はあ・・・」
「覆面漫画家です。誰も顔を知らない。ごく身近な編集者しか。・・・だけど、絵を描いたら、バレます」
「で、絵を描く嵌めになるとか」
「いいですね。正体がバレる件は、それをトリッキーに持っていって頂けると」
「簡単に言いますね。それが難しいんですよー、神崎さん」
「期待してます。恋愛です。ホームコメディですが、羽奈賀さんが書くんですから、恋愛要素なし、はないです。貴方の本だから、出たい、見たいという期待がある。そのことを忘れないでくださいね。次、深夜枠ですから。それは目を瞑っててもね、イケるやつで、どうぞ。コンプラギリギリまで、書いてください。でも、これね、今回の枠、上手くやって頂かないとね」
「っつうか、深夜、あるんですか?」
「ありますよ。やれますか?今でも、いいんですよ。単発でも、来期でも。無理して頂いても・・・なんてね。大丈夫です。その次か、次のクールです。今の話はオファーも兼ねてますから、忘れないでくださいよ」
「はあ・・・解りました。色々とやってみます」
「ああ、それで、今、思いついたんですが、今、少しずつブームが来てる、八尋靜一やひろせいいちを、青年役にどうかなと。彼なら、コメディも、シリアスも、恋愛も、全部、いい感じに魅せますね。黒ぶち眼鏡で、漫画書いてる姿、浮かびますね」
「八尋さんって、ああ、うちも客演頼んだことあるんで、面識はありますね。あれ、同い年かな?」
「決まりですね。お知り合いなら、尚のこと。すごい、キャスティングになりましたね。露魅さん、志芸野さんは、ファン層の年齢が重なりますけど、八尋さんは今、全女性、幅広く受け始めてます。これに、羽奈賀脚本。皆、萌えますね。娘役も、それに合わせて、オーディションしましょう。ああ、いいですね。ぐっと、イメージ固まりました。あ、タイトル、ドラマのタイトル、もうそろ、お願いしますね。えっと、じゃあ、次の打ち合わせがあるので、羽奈賀先生、よろしくお願いします」
「あ、はい、頑張ります」

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 うわあ、見たことある感じだ。露魅さんと、八尋さんが絡んだら、見たいよね。もう、違うドラマじゃん。うーん。あの人のすごいのは、普通っぽいんだ。地味なんだけど、演技がいい。目の芝居とか。八尋さんとか、よく選んだな。さすが、神崎プロデューサーだな。でも、忙しいから、取れるかな。

「あれ、メール・・・あっ、そうだっけ、交換してたか。八尋さんだ」
「今回のお話、是非、お受けしたいと思っています。日常をシニカルに見て行く、売れっ子漫画家、同年代ということで、神崎さんから伺いました。楽しみにしています。 八尋靜一」

 早い、早い。まあ、とんとん拍子か。神崎さん、やってくれたな。

 気づいた。描きやすくなった。俺じゃない、八尋さんだ。ここにいるのは八尋さん。はあ、よし、進めそうだな。あと、タイトルか。

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「ネットの新ドラマ予告枠に、今の情報を出します。局の決定が出ましたので、あとは、羽奈賀先生の許可を・・・タイトルは?」
「すみません。まだ、『未定』で行ってもらえませんか」
「解りました。よくあることですね。楽しみを誘います。煽り文面、メールで送ります。チェック入れて、バック御願いします」
「はいはい、早いなあ」
「当たり前です。売れっ子を抑えたら、発表です」
「ああ、はいはい」
「羽奈賀先生のことですよ。役者さんだけじゃなくて・・・えーと、主題歌の話も出てます。アーティストをお願いするなら、全面的に、お願いすることになりますが、場合によっては、羽奈賀先生の作詞ということもありますから」
「あー、もう、そんな話」
「主題歌の露出は先です」
「あー、はいはい」
「ちなみに、アーティストのリクエストとかありますか?」
「え?俺が決めるんですか?」
「逆オファーもあり得ますけどね。とりあえず、・・・あ、メール行きました?ご覧に?」

「俺、このままでいいのかな。売れっ子だって、もてはやされてるけど・・・。

 30代独身、職業、漫画家。仕事に追われて殺伐としていた彼。引っ越し先の大家は、女系家族だった。未亡人でアパート経営を始めた普通の主婦、エリート行員の長女、今時女子高生の次女。隣人の漫画家の青年には、八尋靜一。大家役に、江川露魅。他、志芸野咲哉が出演予定。今年秋季、チャンネル18 月曜21時枠にて・・・」

「あああ、待ってください。ああ、そうだ」
「何ですか?」
「えーと、もう少し、設定を練り直したいのですが」
「え?もうダメですよ。関係先に、もうそろ、これ流さないと」
「まだ、先じゃないですか」

 そうなんだ。これ、このまま出したら、大家さんちのことを、そのまま、書いてるのが、バレてしまう。俺だけ、フェイクにしてるだけで・・・

「あああ、赤入れます。待ってください。今、やりますから・・・」

 朱莉あかりちゃんの仕事を変えよう。うーん、商社OLにする。エリートがブレない。女系家族って、違うんじゃないかな?・・・あああ、

「まだですか?羽奈賀さん、スポンサーも目を通しますから、決定稿、お願いします」
「あ、ちょっと、15分、時間下さい」

 神崎さんに、そのまま出したのは、仮案だと言ったのに、例えばと・・・、ブッキングはいいとして、つまりは、許可をとる、そういうことかな。あああ、追い込まれた。

ピンポーン

「夜分、すみません。羽奈賀です」
「あら、羽奈賀さん、先日は、マッサージチェア運んで頂いて、ありがとうございました。何かしら?」
「実は、お願いしたいことがございまして・・・」

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「まあ、ご飯食べ乍ら、でいいんじゃない・・・何かしら?」
「お鍋なんだけど、丁度、良かったんじゃない?・・いらっしゃい、羽奈賀さん」
「今日は、いるよー♡ 萩さん」

 あー、今日は、全員、揃ってるんだな。

「皆さんに、折り入って、お願いがあります。秋季ドラマの脚本を、ホームコメディの以来を受けていて、その、皆さんに取材を申し込みたく思いまして」
「えー、どういうこと?」
「ドラマ?ドラマに出るの?私達」

 んー、朱莉ちゃん、芽実ちゃん、詰め寄って来たな。

「あ、違います。話のイメージモデルとして、ご協力頂けないかと。役者さんがそれをやります。普通のドラマと同じです」
「・・・どういうことかしら?」

 奥さん、最後に、台所から、手を拭きながら、あああ、いいなあ・・・って、浸ってる場合じゃあない。

 俺は、必死に、いきさつを話した。文面を見せるのは、忍びなかったが、ひとまず、この類のものが出るが、大幅修正をかけて、個人特定ができないようにすると説明した。

「すご、これ、まじ、ネットで見る、ドラマの予告情報。えー、露魅さんがママの役やるの?」
「ちょっと、眼鏡、持ってくるわ」

 老眼、入ってきたの、まだじゃない?近視なのかな?ああ、いい。それは使えるけど、今はいい。

「・・・酷くないですか?」

 あ、やっぱり、予想通りの人のから、来ると思った。リアクション。

「こんなの、見る人が見たら、わかっちゃうでしょ。お母さん、未亡人って言われてるのよ。ちょっと、色眼鏡もいい所だわ」
「あああ、こんなの、ものの言い回しじゃん。ドラマが、実際に始まったら、それは言葉の綾になるし、未亡人、間違ってないじゃん。実際、そうなんだから」
「興味ないから、見たことないけど、なんか、好きな子多いみたいね。会社で、何気に聞いたら、結構、舞台脚本凄いとか、女性向けとは言え、年齢制限かけないとダメなやつばっかなんでしょ?」
「朱莉、ちょっと、・・・ああ、羽奈賀さん、ごめんなさいね」
「コンプライアンスとか、言われてないわけ?プロなんでしょ?ちょっと、お母さん、この人、追い出して、こんな覗きみたいな人に、家貸して」

 わあ、激しいんだ。長女。いいじゃないか。・・・じゃなくて、よくない。俺の作家生命にかかってる。怒り心頭で、二階に上がってしまった。このまま使えるぐらい、鮮烈の展開なんだけど・・・。

「お姉ちゃん、正義感で、すぐ、カッとしちゃうの、ごめん、萩さん」
「早合点もするから、あれでね。・・・お話、聞きましょうか。何が何だか、私には、まだ、解らないのだけど・・・」
「お母さん、ありがと。萩さん、確かに、R指定書いてるから、お姉ちゃん、ああいうの毛嫌いしてるから・・・」
「そうねえ、だから、もう少し、柔らかい所が出ればね。あきらくんとも、あんな形になっちゃったし・・・いい子なのにね。何が気に入らないんだか・・・って、ごめんなさいね。今は、羽奈賀さんのお話ね」
「お嬢さんが怒るのは、無理なくて、俺がドジ踏んで、順番間違えたんで、うっかりしてました。許可が先なのに、本当に、すみません」
「何?これ、ちょっと、文字が小さいのね」
「読み上げようか?」
「ああ、大丈夫。見えたわ・・・成程ね。でも、その、内容が、そのRなんとかじゃなくて」
「ないです。ないです。木曜日の夜22時放映予定なんで、ないです」
「だよねえ、これから、描くんだよ。ね?」
「あ、はい、そうです」
「だから、大丈夫だよ」
「ふーん、面白そうね。この人、俳優さん、誰?」

 え、心広い、おっとり奥さん。

「やだあ、八尋靜一、好き♡」
「ああ、あの、ビールの宣伝の人?」
「そう、朝ドラも出てたよ」
「爽やかな青年風の人ね。出るのね」
「志芸野さんは、お母さん、好きじゃん、月城さんの次ぐらいに、えー、この役、誰?」
「ああ、いえ、実際にいらっしゃる方がモデル、っていうのは、皆さん、お三人だけです」

 って、言っておかないと・・・

「私の役は誰?」
「それは、まだ、っていうか、モデルなだけで」
「解りました。まあ、撮影をここでするわけじゃないし、全国、どこにでもありそうじゃない、こんなご家族は」
「あと、朱莉さんに当たる御長女の役は、仕事など設定を変えます。なので」
「わかりました。朱莉ちゃんの許可を取れないとね。朱莉ちゃん、朱莉ちゃん、下りてきて。大丈夫みたいよ」
「おねえちゃーん、行ってくるから、待ってて、羽奈賀さん」
「まあ、本当に、激しいのが・・・ああなると、手が付けられなくなるのよ。誰に似たのかしらね?お爺ちゃんかしらね」

 まさに、龍の逆鱗。

「この間に、ああ、お肉が固くなっちゃう。すき焼きです。食べて、羽奈賀さん」
「ああああ、それは、申し訳なくて、せめて、朱莉さんのお怒りを解かないと」
「はいはい、そうねえ、ごめんなさいね。お肉取り分けておきましょうか。お鍋も火、消して」

「お姉ちゃん?どうしたの?何・・・いいの?わかった」

 奥さんが階段下で、箸を持ったまま、覗きに行った。
 生活感あるよね。娘が心配で。あ、芽実ちゃんが下りてきた。

「なんか、あったみたい。会社で。だから、激しかったみたい。そんなのどうでもいいから、勝手にやってって」

 成程、ちょっと、異常だったもんね。うーん、でも、これでいいかな?しかし、これでは、腑に落ちない・・・。

「ちょっと、いいですか?こんな形では、申し訳ないので、直接、お話します」

 まあ、いいんだよね。罵倒されても。俺が悪いから。会社のことがあったにしても、いずれにしても、反対されて、ダメなら、仕切直しで、神崎さん、スポンサーに平謝りだな。でも、露魅さん、志芸野さん、八尋さんには、出てもらえるものを作るから。よし、腹が決まった。

「すみません。二階、いいですか?」
「あー、ダメかも」

 芽実ちゃん、困った声、出してるな。よし、行かせてもらうしかないな。

「ダメ元で、お母さん、すみません」
「・・・だめかもしれないけど、その時は、ごめんなさいね」

コンコン

「お姉ちゃん、萩さん、謝りたいって」

 返事がない。

「お姉ちゃん」
「うるさい、芽実、向こういって」
「あー、わかった。・・・多分、ドア開けずに、罵倒が続くと思うけど、耐えてね。萩さん」
「うん、まあ、だめなら、企画、やり直すだけだから、いいよ」
「マジ?そんなの、つまんない」
「へえ、そう思うの?」
「だって、この僕って、羽奈賀さんのことでしょ?それ、八尋さんがやるんでしょ?面白すぎるよ、これ。毎回のドラマ、ここで、一緒に、ご飯食べながら、見られたら、すごい、面白いじゃん?」

 すげえ、正調なリスナーってことだな。俺のファンで、ならば、喜んでもらえてるってことかな?・・・一緒に、ご飯食べながら・・・は、そんな・・・憚られるんだけどね・・・。

「夢の企画だよん。靜一さん好きだしー、ねえ?次女と靜一さんの恋はあり?」
「・・・それは、朱莉ちゃん次第だね」
「あー、そだね、・・・」
「人として謝りたいから。それで。また、ドラマは考えるから」
「ごめんね」
「いや、悪いのは、こっちだからね」

                             ~つづく~


みとぎやの小説・連載中 萩くんのお仕事 第三話

 お読み頂きまして、ありがとうございます。
 ドラマのプロット、流れを決めたものの、ネットで流れる宣伝を速報として、流すことになり・・・。無許可で進んでいることに対して、長女の朱莉ちゃんの怒りを買ってしまった、どうする萩くん?!(聞いたことがあるぞ・・・💦)
 第一話、二話、未読の方は、こちらのマガジンから、お読み頂けると、この件も解りやすいと思います。宜しくお願いします。

 扉絵のクイズ、答えは、Cの「守護の熱」でした。
 お付き合い頂き、ありがとうございました。

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