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裏桜、闇あじさい


君という一縷
僕という偽り

五月雨が流してしまう

僕というゲンジツ
君っていうマボロシ

紫陽花が誘う、微睡みの中で

肌寒い朝に
夜すがらの想いを吸い込んだ毛布が
低く垂れ込むような空に

珈琲の燻りの中で
瞬く間に消えていく夢が
冷めた湯気のように
霞んでいく


明かしたいんだよ

昨日はあまり眠れなかったって

まだ揺れるしだれ枝に

芽吹き疼く 仄暗い種たちに


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