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魔法騎士レイアース2ndをレビュー


前作より難易度が格段に上がった。

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前作レビュー。初期のレビューだけど、見ていただけると幸い。


 ○ゲーム情報

  • ゲームハード GB(SGB、GBP、GBC、GBAでも遊べる)。バーチャルコンソール、Switchは未配信

  • 値段 4635円

  • ジャンル RPG

○ゲームの登場人物

前作と同じ登場人物もいるが、ゲームオリジナル登場人物もいる。

  • 獅堂光 本作の主人公。赤髪に三つ編みが特徴的な小柄な少女。ボーイッシュな性格で剣道が得意。普段は彼女を操作して、冒険を進めていく。地球から召喚された異世界セフィーロに色が無いことに気づき、仲間の海と風と共に、レイアース達がいる異空間へ色を取り戻すために別の異空間へと旅に出る。炎の魔法が多く、攻撃に特化した性能でHPが高くなりやすく、MPは低め。

  • 龍咲海 光と同じ、地球からセフィーロに召喚された。青い長髪が特徴で1番背が高く、スラリとした中学生とは思えない大人びた容姿の少女だが、3人の中では気さくで仲間思い。水の魔法が多く、防御に特化した性能。光と風の成長の中間のような性能。

  • 鳳凰寺風 光、海と同じ、地球からセフィーロに召喚された。唯一、髪色がコンセプトカラーではない、茶髪のショートカットが特徴的で眼鏡をしている知的な雰囲気が漂う少女。風の魔法が多く、唯一、蘇生手段を持ち、回復を担うので、倒れると一気に総崩れになる。初期魔法が前作と異なる。HPは低めでMPが高め。

  • ラテック 本作オリジナルの兎のキャラクター。前作の海ストーリーのロテックと全く同じ顔のキャラだが、面識はない。でふよと謎の口調で喋る。最初は色泥棒の部下として、敵として立ちはだかり、ダンジョンボスとして戦うことになるが、色泥棒に捨てられたことに、見切りをつけて人が変わったように終盤、仲間になる。見た目に反して、魔法は一切覚えない、通常攻撃特化した戦士系。レベルアップなどはしない。

  • 色泥棒 本作オリジナルのキャラでセフィーロから色を抜き取った張本人。彼の持つ絵の具は描いたものが具現化される不思議な絵の具。前作での絵の世界も元は彼が元凶。なので、この2作においては真の黒幕。

  • レイアース 光が行使する、炎の魔神(巨大ロボのようなもの)。スパロボと違い、本作では乗って戦うことは無いが、一定のレベルまで上げた光が魔法で唱えればやってくる

  • セレス 海が行使する、水の魔神。スパロボでは彼女が搭乗していたが、本作は一定のレベルまで上げた海が魔法で唱えればやってくる。

  • ウィンダム 風が行使する、風の魔神。光や海と同じく、乗って戦うことは無いが、一定のレベルまで上げると魔法で唱えればやってくる。3人がレイアース、セレス、ウィンダムと唱えると最終奥義が唱えられる。

○ゲームの流れ・前作との変更点

前作とは違い、HP、MPも全て数値化。レベルも25まで上がる。
戦闘アイコンもGOはコマンド決定(指示を出していないものは通常攻撃になる)通常攻撃、魔法、防御、逃走とまるでドラクエのような操作感になっている。
ただ、ドラクエと違い、買い物の概念はなく、武器や防具を揃える必要はなく、回復薬は宝箱か敵ドロップに頼るしかない。
あとダンジョンの外にある街に行くとアイテムが貰えるが、最初にラデックと戦う時以外はほぼ行かない。ダンジョンの外でならモコナが家を出せるのでそこで全回復ができる。
青→緑→赤の3つのダンジョンをクリアしていく。フロア毎にヒントの張り紙があるので、それ読んで攻略する、ギミックがあり、クリアすると鍵が開いて、次のフロアに行ける。
ギミックを失敗しても、モコナのリセット魔法に頼れば前のフロアに戻る必要がない。
最上階にボスがいるので、倒せばダンジョンクリア。当然、ゲームが進めばエンカの強さもギミック難易度も上がる。
スイッチによって道が変わったり、箱の重さで釣り合わせる、曲を作るなど音ゲーじみたものもあり、難易度高い。
赤の城をクリアすればエンディング。
クリアしたダンジョンは二度と入れないので、宝の回収は忘れずに。

○個人的評価

評価はS(最高)→A→B→C→D→E(最低)

  • ストーリー B

  • グラフィック(当時基準) A

  • ゲームバランスやゲーム難易度 D

  • 操作性 C

  • 世界観 B

  • BGM A

  • ゲームの面白さ B

  • やり込み要素 E

  • 総合評価 C

  • 適正価格 1500円(クソゲーという訳では無いが、RPGとしては薄いので)

○良い点

  • 顔のグラフィックは前作の使い回しだが、元々悪くないので、問題ないし、前作には登場しなかった、街の人やレイアースなどのグラフィックも綺麗に描かれている。

  • 前作は戦闘画面が1対1の横向きという都合上、敵のグラフィックは大幅に描き直されている。

  • BGMもそこそこ悪くない。雑魚敵BGMとボスBGMが作られていて、そこそこ雰囲気も出ているし、世界観に合ったBGMとなっている

  • SEも世界観に合っている

  • タイトルBGMの2の主題歌の再現度は高い

  • 既存キャラの言動などはほぼ合っていて、原作乖離している部分は少ない

  • 前作と同じ敵も出るが、ガーゴイルなどほぼ、新規の敵も登場

  • GB故に音質は良くないが魔法を唱える際、ボイス付き。

  •  今作は3人~4人とパーティ制なので、敵も徒党を組むようになり、味方の魔法も敵の攻撃も単体だけではなく、全体攻撃などドラクエのような戦闘になり、敵の戦闘行動や戦闘バリエーションが増えた。

  • デバフなどの魔法も追加された

  • 赤い鎖など原作には無い魔法もある

  • 麻痺や混乱など状態異常も追加された。

  • 1部の敵は逃げたりする。ドラクエ同様に逃げた敵の経験値は入らない

  • ダンジョンフロアのギミックも最初は鍵をとって扉を開けるだけの簡単だが、スイッチを順番通りに押す、箱を押して、スイッチを押すとギミックが複雑になり、終盤は戦闘魔法で火をつける、壁を動かして、大砲で扉を壊すなど種類豊富で飽きさせない工夫ができている。

  • 攻撃、防御、回復と各々の個性がある

  • 探索したりRPGとして最低限の楽しみがある

 ‪✕‬悪い点 

  • エンカ率が高い。兎に角数歩歩けばエンカする。ギミックを解いてる途中でもエンカするので終始、エンカにイライラする(音ゲーのギミックなど1部ギミックはエンカがないものもある)

  • 買い物の概念がなく、序盤はそれでも宝箱で回復アイテムがあるが、終盤になるとそれさえないので、敵のドロップでの回復アイテムを確保しなくてはならないため、エンカから逃げない方が良く、ゲームのテンポがあまり宜しくない

  • ダンジョンの途中で全快出来ないので、終始、薬を使って、回復させて進まないといけないので、ボス戦だと最早ボロボロになっている。

  • ラテックの人物像がおかしい。色泥棒の部下で青の塔が魔法の絵の具を作ってる工場だというのを上司である、色泥棒に喋るなと言われてるのに魔法の絵の具を作ってる工場だというのを誰が教えるか的に次から次へと喋るし、青の塔から緑の砦に行く時の道案内の時も緑の砦に着いてからいきなり、青を強奪して、あっさり上司の元に行ってしまうという結構、悪いヤツなのに、終盤に上司に見捨てられるとあっさり、仲間になり、正義に目覚めたという意味のわからない人物像になっているし、光達も1度は裏切られたのにあっさり旅に同行させようとする言動も分からない。魔法を覚えない戦士キャラを入れるという意味で仲間になる流れにしたかったのだが、展開が雑過ぎる。こんなキャラクターが仲間になるくらいならクレフとか原作キャラにして欲しかった。

  • 終盤のギミック難易度は高く、エンカの高さも相まって、大人でも手こずる。 

  • 戦闘アイコンが小さすぎて分かりにくい。豆のようなものは盾らしく、防御となっているのがなかなか理解しにくい

  •  ドラクエのようにガンガンいこうぜや命を大事に、魔法を使うななどオート指示ができず、ザコ敵でも一々指示出すのが面倒くさい

  • 魔法の消費MPがインフレしている。最初のMPが100程度しかなく、最終的に成長しても400前後なのに、最初の魔法でさえ消費MPは15とやたら高く、ドラクエ3のホイミは消費MP3だが、風の癒しの風は15も消費するので、序盤はガス欠を起こしやすい。全体魔法なんて40も消費するので、滅多に使えず、調整が甘い。ひたすら殴るのが主流で戦闘テンポが悪い

  •  原作と同じく剣で戦うので、ムチなど装備しないため、MP消費無しの敵全体攻撃手段がない。

  • キャラとの掛け合いはあまり多くない

  • 攻撃力や防御力などは大差がないので、ドラクエ4のようにアリーナは力と素早さが高く、ブライは力がなくてMPが魔法職的なキャラクターの個性が少ない

  • やり込み要素が全くない。裏ダンジョンなども存在しないし、ラスボスを撃破したらそのまま、エンディング会話パートとなり、セーブが一切できない。クリアデータを読み込むことが出来ず、ラスボス前にセーブした所からになり、イベントもないため、やり込み要素は全くなし。当時ドラクエ1、2のカラー版でもなかったが、3のゲームボーイカラー版はやり込み要素がPS4版以上だったのでかなり残念な出来。

○総評

キャラゲーとしてはよくできている方で、ドラえもんゲーよりはマシな出来。
BGMやグラフィック、前作より難易度が高く、原作キャラの言動などおかしな点は少なく、原作愛もあるが、オリジナルキャラの作り込み、消費MPなど戦闘システムの作りこみ、キャラクターの個性、エンカ率、やり込み要素などRPGとしての作り込みは甘く、RPGとしてはあまり宜しくない出来で、ドラクエやポケモンには及ばないゲームだった。

○次回予告

今までレビューしたたまごっちゲームで神ゲーランキングをやってみようかと。


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