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周りの人と親しくしよう!

周りの人と親密な人間関係を築いているかどうかは、「幸せ」にとってとても重要です。
ポジティブ心理学においてディーナーとセリグマンは、「幸せな人々」と「たいへん幸せな人々」とを比較しました。すると、「たいへん幸せな人々」については全員が他人との親しい関係を持っていたのです。心理学者のクリストファー・ピーターソンは「良好な社会的関係が究極の幸せのための必要条件のようだ」と言っています。
良い人間関係を創っている人と、そうでない人を比較した時、直観的に良い人間関係を創っている人の方が幸せそうだと考えられますが、それが科学的統計学的に証明されたのだと思います。

人間関係はコミュニケーションによって創られます。
日ごろから良いコミュニケーションを心がけることが必要でしょう。
僕が考える良いコミュニケーションとは、相手の人の「自己重要感」を大切にするコミュニケーションです。
具体的にどうしているかと言うと「うけとる」「承認する」「貢献する」ということです。
「やり方」としてのスキルと言うより「在り方」のことだと考えています。
これはコーチングやカウンセリングにおけるコーチやカウンセラーの在り方と同じだと考えています。
僕は「場」をつくるファシリテーターとして仕事をしていますが、状況によってはコーチングをしたりカウンセリングを行います。
「うけとる」「承認する」「貢献する」はファシリテーションにおいても大切な在り方です。
特に基本は「うけとる」ことです。「傾聴」などと言われることもありますね。
情報として「コンテント」と「プロセス」を受けとります。
「コンテント」とは「言葉そのもの」であり、「プロセス」は「そこで起こっていること」です。「プロセス」からは相手の感情など、言葉に表れないことも伝わってきます。
その時に大切なのは「相手への関心」です。
私たちは相手の話を聴いているようで聴いていないことがあります。
「発信準備」をしていて、自分との自己内会話をしていることがあるからです。
つまり関心が自分自身に向いているのです。
「きく」は「聞く」でなく「聴く」の方ですね。「心を込めてきく」というイメージでしょうか。
また心理学の一分野である交流分析において、コミュニケーションの形態を扱った「やり取り分析」がありますが、この理論を僕は参考にしています。
私たちの「自我状態」には5つの領域があるのですが、相手の人のメッセージがどの自我の領域から発せられているのかによって、それにふさわしい受け応えをするということです。
これもつまりは「相手への関心」ということがポイントです。

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