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睡眠不足癖は借金癖のはじまり

人間の睡眠が8時間必要というのは、個人差はおいておいて、誰にとってもまあまあ妥当なところだと感じられるだろう。
ところで睡眠不足で残った疲れをとるには、同じ時間寝なくてもなんとなく足りているような気がしないだろうか? 人間の細胞はほっといても再生するし、数分の仮眠でもかなり回復する。むしろ食事や体の使い方で不必要な疲労を溜めずに過ごすこともできる……ような錯覚

それらがだと気づくには何十年もかかる。

仮眠による疲労回復感ときたらはっきりいって夜の睡眠より高い。だからみんな騙されがちだが、もちろん足りるはずがない。
https://www.philips.co.jp/a-w/about/news/archive/standard/about/blogs/healthcare/20190301-blog-powernap-for-good-sleep.html

パワーナップ(積極的仮眠)で人生のパフォーマンスが上がる
パワーナップの科学的効果を実証したのは、NASA(アメリカ航空宇宙局)。1995年頃からNASA Napsという睡眠研究を行っており、その実証実験では昼に26分間の仮眠で、認知能力が34%、注意力は54%も向上しました。
(中略)
人は夜中の午前2〜4時頃、お昼の午後2〜4時頃に眠気のピークが訪れるように体内時計が設定されているのです。つまり、昼下がりに眠気が訪れるのは、いわば自然の理。そのまま仕事を続けても、効率や成果は落ちる一方です。
(中略)
実際、昼寝は夜の睡眠の3倍の効果があるとされています。

リンク先の説明を見るとわかるが、日中に眠気が訪れるタイミングがあり、放置したら眠気が続くところ、仮眠を取ったら目が覚めて作業効率が上がるというだけの話だ。
もちろんその分余計な負荷が減るので、その日の体力消費が抑えられ、睡眠不足による疲労の蓄積も軽減される。寝たから睡眠不足の分を取り戻したわけではないんだ。

睡眠不足による疲労は作業効率や低下と、それに伴う細胞の破壊として現れる。
破壊された細胞は時間をかけて回復する。これは睡眠中、成長ホルモンの分泌によって細胞が再生されていく、筋トレと同じ仕組みだ。
だから次の睡眠が足りなかったら、前日の睡眠不足で損傷した肉体や脳にさらなる負担を強いることになる。まさに借金を借金で返すんだけど、全額支払えていない状態だね。
細胞の損傷が軽ければ普通の睡眠で返せた借金だけど、損傷が酷い上に睡眠時間も足りていないとなれば、せいぜい利息しか払えないだろう。

おめでとう、あなたの肉体は立派なリボ地獄だ。

週末に多く寝たらその分多く返せる? いわゆるボーナス払いってやつだね。残念ながらそれでも利息しか返せていない。睡眠不足に睡眠不足を重ねた肉体は、土日の48時間をうまく活用しても回復できない債務を負っている。
肉体の借金すら管理できない人間に資産の管理ができるはずがない。はいタイトル回収。

人間の肉体が睡眠不足の借金地獄に気づかないのは、あなたが気づかないうちに、取り立てのヤクザが来ないうちに支払いを立て替えてくれる機能があるからだ。
その支払い方法は内臓を切り売りするという地獄の中の地獄みたいな方法だ。
今とりあえず使わなくても間に合っている臓器や脳細胞から生命を吸い取り、必要な部分に回しているんだ。だから今あなたは生きている。


わかったら今夜から早く寝ようね?

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