神仙郷神苑 茶室『山月庵』に想いを馳せて 〜詩吟エッセイ〜
山月という名を聴いて、人何を想うや?
文学的志向ある者にして、『山月記』を想い浮かべるであろう。
嗚呼⁉我らみな獣にして、執着の恐ろしきを深く識る身なりせば、山月庵に入りて、獣に堕するを自覚し、内省を必要とする身なり。人に留まり居るを謝し!神の赦しを心に刻み歩む者なり!深く識れ!吾等BEASTなるを、と。
つぎに、山月記の内省を潜りし後、山月の深き恵みを識るものとなりせば、神と人との垣根なきなり。
神と人との垣根なかりせば、大自然の生命との一体。山月との一体を会得するものと成れり。
それこそ神聖な天国!神の美國(みくに)なり!
来たれ!来たりて!山月とともに神の恵みを享け継ぐ一体の吾となれ!
而(しこうして)、一切の創造主神に帰し、山月の恵みとともに吾を主神に帰さむや!
それぞ神民!新つに生きる物なり!
そうしてようやくに、此処神仙郷の意義を識れるものと成れり!
すなわち、神人、仙人の郷なり。神仙思想を体現せし者の住処(すみか)なり。この世の天国の模型なり、と。
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