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なんとなく自分はこーゆう人なんだと自覚した19歳の夏


高校卒業後、
父の勧めでアメリカに留学をした。

アメリカでの学生生活は、
自己発見の連続だった。

今もしっかり覚えている発見は、
「孤独に強いこと」
そして
「社交性が低いこと」
だった。


わたしは孤独に強いらしい。
そう気づいたのは、
ルームメイトとの会話がきっかけだった。

大学進学のために他州から
越してきた最初のルームメイトは、
家族に会いたいといっては
月1ペースで帰省するような子だった。

彼女は実家から寮に戻ってくるたび
「もうすでに寂しい!!」と嘆き、
「あなたは家族が恋しくないわけ?」
と毎回わたしに聞いた。

全然恋しくなかった。
寂しくも、心細くもなかった。
ホームシック?
何それ?
って感じだった。

むしろ開放感でいっぱいだった。
知っている人が誰もいない、
孤独と自由に喜びを感じた。
孤独はちょっぴり寂しさも伴うけれど、
それもまたよかった。


社交性は低いらしい、
そう気づいたときはショックだった。

人見知りはしないし、
人付き合いは得意なほうだと
思っていたからだ。

最初の1年ぐらいは
ルームメイトやクラスメイトから
「パーティがあるから一緒に行こうよ」
「◯◯に行くから一緒にどう?」
と誘われるたび、
気をかけてくれる気持ちが嬉しくて
ルンルン気分で同行した。

だけど参加するたび、
気持ちが落ち着かなかった。

楽しい気持ちより、
「早く帰りたい」
そう思う気持ちが勝ってしまう。
そんな心もとなさは、
それまで感じたことがなかった。

居心地のよさを感じる人数は4人が限度。
人見知りはしないけれど、
大勢いる場所は得意じゃない。
基本的に単独行動が好き。

なんとなく自分は
こーゆう人間なんだと自覚してから、
わたしは無理して誘いにのるのをやめた。

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