母が家からいなくなる前

昨日心療内科に行った
初診だったため先生がヒアリングをしてくれた
私は説明をする
自分でもびっくりするくらいあの時のことを言葉に出すと
涙がぼろぼろ出る

先生は言った
『著しいトラウマだね』

あの時の事を話すときに
母のことも言った
父が家に帰ってこなくなって、まだ母も出ていってしまう前。
あの家で私と母で一緒に少しの間だけ暮らしていた。

母は離婚や父の浮気、それだけでも辛いのに
家を出ていく約束の誓約書なんてものも父から書かされていた
母の心は限界だったんだろう
母は夜、ぼーっと暗闇の外に出ていくのだ
私は怖くて泣きながら止めた

その話聞いた先生は言う
『それは今にも死にに行ってしまいそうな雰囲気だったってこと?』

まさにそんな感じだ
母が暗闇に吸い込まれて行ってしまいそうだった
そのことも、私の記憶の中で強く残っている

先生はそのことについて分析して話してくれた
『お父さんも酷いけど
お母さんもその行動はよくなかったよ』
『その行動は
子どもを非常に不安にさせてしまうものだ』


私は思った
なんで母が責められているの?
なんで母の悪口を言われる方向の話になっちゃった??
その後も先生は母を指摘した。
何回も私は『いや、私そこはもう気にしてなくて…』と言ったんだけどな。

たしかに私はあのとき不安になった
すごく怖かった
先生曰く、子供を不安にさせるような行動を取る母親に対して、精神科医としてどうしても口出しせずには居られなかったそうだ。

うーん……
でも、母は心に限界がくるその時まで
私と一緒に家にいてくれていたのだ

母はずっと、私を守ろうとしてくれてて
自分の心がボロボロの中、私を守ろうとしてくれた

っていうことを私はわかっているから、
過去の母の行動は私の中ではもう気にしてなくて精算されている。

メンクリで話したいのはそこじゃないんだけど……。

まあ、そんな的外れな
というか患者のニーズを満たしてくれない先生を
私は一気に自分の中で『敵』認定したんだろうなあ。
もうこの先生のところ行きたくないって思っちゃった。


話をするとこういう的を得ない捉え方をされるのも
昔からの私の悩み、ストレスの元となっている

『お父さんてモテるのね』
『お父さんもお母さんも両方苦しんでいたんじゃない』
『お母さんの行動もよくなかったね』

何言ってるの?
こんな仕打ちを人にしておいて、父に良い意見を言う人はなんなの?
非常に気持ち悪い感想を言う人達が世の中に意外と多い。
第一に子供側の気持ちに寄り添ったり、感情移入はしてくれないんだね聞いてる人って。

母の行動はたしかに問題があるものもあったけど、そんなの些細なことだと思う。
だって人としてやってはいけない一線を超えた行動をしたのは父、ただ一人だけだから。

うまく皆に伝わらないのが、くやしい

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