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完璧な愛情とは

自分の幼少期は、不満だらけの日々だった。
母親と姑の間で板挟みの日々。母親の顔色ばかり疑って過ごし、元気よく『ただいま』といえる家庭がうらやましかった。
嫉妬深い母親は、自分が知らない話を姑が知っていると私と姉をにらみつけることもあった。
子供なりにとっても悪いことをしてしまったのだと罪悪感を抱いた。

自分よりも姑に関心を寄せる母の目をどうしてもこちらに寄せたくて、ココロからの愛情を感じることが出来なくて、今でも愛情に飢えている自分がいる。姑のことで母は今頃泣いているのかもしれないという不安は祖母が亡くなって、ようやく解放された。私にとっては大切な祖母だった。

今自分が親になって、子どもを愛するとはどういうことなのか常に不安な自分がいる。答えを探している。自分の負の感情が、親ならこうすべきなのか、子どもを寂しくさせてはいないか、という不安に縛りつけている。

完璧な愛情ってなんだろう。おそらく、無償の、自分でもわからない自然と湧き出てくる愛おしいという気持ちなのだろう。それを、不器用なりに子どもに伝えることで、当時の自分も癒しているのだろうか。

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