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スキルとは何か?~娘のピアノから考える~

今日、寝る前に娘のピアノをみていました。
現在、新しい曲を練習中です。
すると、以前まで練習していた曲を弾かなくなるのです。
久しぶりに弾かせると、全く弾けなくなっているのです!

まあ、当たり前といえば、当たり前ですよね。
新しい曲を覚えれば覚えるほど、
以前までひけていた曲は忘れてしまいます。

ふと、思ったのです。
「これまで弾けていた曲が弾けなくなるのって、上手になっていると言えるのか?弾ける曲がどんどんレパートリーとして増えていくのが、ピアノが上手になるということではないのか?ピアノのスキルは、向上していないのではないだろうか?」

そう思うと、私のケチな性格もあって
「これまでに練習してきた曲は、毎日1回は練習しよう!」
と娘に伝えました。

どこまでできるか分かりませんが…

皆さんは、この件についてどう思われますか?
スキルって、できることの
積み重ねなのではないのでしょうか?
できることができなくなるって
スキルがついたと言えないのでしょうか?

スキルとは「技能(技術的な能力)」を意味する語であり、とりわけ「訓練や学習によって培われた高度な能力」を指す意味で用いられる表現。 身体的能力を駆使する技術・能力の他、いわゆるコミュニケーション能力や、知識や教養なども、「スキル」として扱われることが多々ある。

weblio国語辞典

このように書きながら、結論は全く逆のことを
述べさせていただきます。

結論から言えば、曲が弾けなくなっても
スキルは向上すると考えます。

ピアノを例に取れば
指の使い方
リズムの取り方
楽譜の見方
新しい曲の覚え方
ペダルの使い方…

様々なスキルの向上を通して、
徐々に難しい曲にも挑戦していけます。

スキルもなく、難解な曲を演奏しようとしても
できずに断念してしまうでしょう。

スキルがあるから
難しい曲にもチャレンジできるのです。

教師としてのスキルを考えるならば
授業の流し方
板書の使い方
子供との関わり方
教室環境の整え方
けんかの仲裁の仕方
給食指導
掃除指導
委員会活動の運営…

様々なものがあります。
一度指導したとしても
来年には忘れてしまいます。
また指導の準備・計画は
しなければなりません。
しかし、教師としての指導スキルは
ついているはずです。

準備・計画をしながら
以前の自分とは違った見方・考え方で
行い、レベルの高い指導を
することができるでしょう。

全てやった指導を完璧に覚えておき
トレースできるかと言えば
ほとんどの人は無理です。

ピアノも同じです。
以前、完璧に弾けていた曲を
時間が経っても暗譜で完璧に弾けと言われても
無理でしょう。
だから楽譜があるのです。

娘には
「せっかく弾けるようになったのだから、もったいない!」
と思って毎日弾くように伝えたのですが
これは愚策なのかもしれませんね…

スキルとは
「訓練や学習によって培われた高度な能力」
であるならば、ピアノも訓練し、高度な能力が
娘は身についているはずです。

それを信じて、これからも娘のピアノ練習に
前向きに付き合っていこうと思います。

教師も、訓練や学習により
指導スキルを身につけなければなりません。
ただ、漠然と授業をしても身につかないでしょう。
高度な技術を身につけるために
夏休みの長期休暇を有効活用したいものです。

夏休みの遊びは、ほどほどにします!

今日の記事は以上になります。
最後までお読みくださりありがとうございました。

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