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38 自立活動「玉入れ」の成果と課題

毎週月曜の1時間目、特別支援学級合同の自立活動が体育館で行われます。

土日で何をしようか考えているのですが、あるサイトに

「体育館で玉入れが面白いですよ!」

と紹介されていたので、早速やってみました!

低学年が使用する玉入れかごを、小雨の中クラスの子どもと協力して体育館まで運び、玉も倉庫から出して準備完了!

自立活動「玉入れ」の目標は、以下で設定しました。

「人間関係の形成」
集団への参加の基礎に関すること
集団に参加するための手順やきまりを理解し、集団生活に適応できるための基礎を身に付けることができるようにする。

「身体の動き」
作業に必要な動作と円滑な遂行に関すること
作業に必要な基本動作を習得し、その巧緻性や持続性の向上を図るとともに、作業を円滑に遂行する 能力を高めることができるようにする。

集団は低・中・高で分けました。合同授業のため、教師がそれぞれつき、余裕を持った活動ができました。

玉入れを下投げと上投げのどちらで投げた方が入りやすいか?
投げる強さはどのくらいか?
かごまでの距離はどのくらいがよいか?

など自分ができる方法を考え、取り組む姿が見られました。

この球入れでは、1分間で何個入れられるかを測りました。
中学年と高学年は入った個数が近く、ギリギリの勝負となったのですが、低学年が大きく離されてしまいました。

よって、1回目が終わった時点で

「1回目の記録を越えられるように2回目をしますよ」

と自分のチームを越えることを目標に持たせたのですが、
低学年の子ども達はすでに意気消沈していたようでした。

そこで、低学年担当の教師から

「違う色の玉を入れたら2点にしませんか?」

と提案があったので、低学年に10個、中学年に5個2点の玉を追加して、最後の1分間を測りました。結果、2個差で中学年が勝利しました。低学年は得点は離されたものの、1回目とり得点が増え、喜んでいました。

以下に自立活動「玉入れ」の成果と課題を挙げます。

成果
・普段できない玉入れができることに興味・関心が高まった。
・玉をかごに入れる単純明快な種目なので、誰もが楽しめた。
・奥が深く、投げ方や投げる場所、何個同時に投げるかで結果が大きく異な
 るので熱中した。球入れの単純な動作で身体の動きの向上が見られた。
・結果が明確で分かりやすい。
・試合の前後の決まり(合図が鳴ってから投げる、1分間を過ぎたら投げな
 いなど)を守り、集団で適切な行動ができていた。
課題
・「1回目の自分の成績を越える」を目標にしたかったが、他のチームが
 何個入ったか知ってしまうと比べずにはいられない。
・特にこだわりが強かったり、切り替えが難しかったりする子どもにとっ 
 て、一度負けると意欲が停滞し、次の活動に支障が出た。

自立活動「玉入れ」は、課題はあったものの、普段できない活動ができる特別感もありました。2点の玉を追加するなどその場の子ども達の様子に応じて臨機応変に対応できたので、最後は笑顔で楽しんで終わることができ、一定の成果を得ることができました。
今後も、子ども達が楽しく笑顔で活動でき、自立と社会参加につながる自立活動を目指して計画・実践していきたいです。

今回の記事は以上になります。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。


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