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子どもど真ん中 ~あなたは、自分の職場の理念が言えますか?~

「とにかく仕組み化」安藤広大さん著の
人の上に立ち続けるための思考法を読みました。
学校に置き換えて考えることで、
参考になることが多くありました。
今回は、企業理念の話を取り上げます。

あなたは、自分の会社の「企業理念」を言えますか。
100%正確に言えなくてもいいですが、自分の会社が「何を実現させようとしているのか」という認識は持っておきましょう。
企業理念は、経営者にとっての「判断軸」です。
「企業理念に近づくことをやり、遠ざかることをしない」という一貫性を生み出します。この軸がない会社は、「利益さえ出せば何をやってもいい。売れればいい。儲かればいい。」となってしまいます。

とにかく仕組み化 安藤広大

企業理念を、学校に置き換えると、
学校教育目標になります。
または、校長の教育理念と
言い換えてもいいかもしれません。

学校教育目標は、
必ず各校に年度当初、校長先生から説明があります。
基本的に、この学校教育目標をベースにして
各学年、学級の目標が立てられます。

まさに、「企業理念」と
同等の学校で最も大切な理念です。
ただ、この学校教育目標は
代々引き継がれることが多く、
特に新しい校長先生が赴任した際には、
大きく変えないことがしばしばです。
(逆に、大きく変える校長先生に、
 周りが動揺することがありました💦)

よって、企業理念を学校で捉えるならば、
校長先生のマインドです。
そして、本校の校長のマインドは、
一言で子どもど真ん中です。

「子どものために、できる最大限を我々教職員がしましょう」

という校長先生からの真っすぐなメッセージです。
実際に校長先生は
毎朝、児童玄関に立ち、笑顔で迎え入れます。
挨拶に加えて一言声をかけ、
コミュニケーションを積極的に取ろうとしています。

一方で、ボールの扱い方の決まりが守れていなければ、
すかさず注意します。
授業中や休み時間には、
校内巡視してクラスの様子を確認したり、
必要に応じて指導、支援もしたりします。

校長先生の姿勢が、
まさに子どもど真ん中なのです。
「○○小学校を、だめな学校なんで言わせない。子供たちが生き生きと学習し、先生達が『○○小学校はいい学校!』と周りから言われるようなステキな学校にしたい!」
と校長先生は語っておられました。

生活指導連絡会は「子どもど真んな会」と呼ぶようにして、
先生方へそのマインドを浸透させようとしています。
もちろん、校長先生のトップダウンではありません。
生活指導担当の先生が、
「子どもど真ん中の会にしたいから、子どもど真んな会にしましょう!」
と提案し、決まりました。校長先生の熱い思いが、部下である我々に
いい意味で影響を及ぼしています。

正直、
子どもど真ん中
と堂々と言うのは恥ずかしいです。
「子どものために」
とは頭では分かっていても、
忙しい日やうまくいかないことが続くと、
つい愚痴も言いたくなります。
それを職員室でしようものなら、
子どもど真ん中とは言えなくなります。

私は、極力愚痴は
職員室で言わないようにしています。
その代わり、
うまく行かなかったことや気になることは
相談したりアドバイスを聞いたりして、
次の指導や支援に生かせるようにしています。
子どもど真ん中の軸がない教職員は、
「子供に教えさせすれば、何をやってもいい。1年間、何事もなく終わりさえすればいい。例え体罰を行っても、バレなければいい」
となってしまうでしょう。

私は、
子どもど真ん中を
自分なりに実践してみようとしています。

これが、子どもたちにまで浸透できれば、
学校は大きく変わるでしょう。もちろんいい方向へ。
それができるかどうかは、我々教職員の
働き方、その姿勢にかかっています。

皆さんは、働いている学校の校長先生の理念が言えますか?
会社に働いている方なら、企業理念が言えますか?
経営をしている方なら、企業理念を部下が言えますか?
担任の先生なら、クラスの子供たちは学級目標が言えますか?

今日の記事は以上になります。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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