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教師として、たった1つこだわるとすれば、それは主体性である

1%の徹底したこだわりが唯一無二を作る

ソウタ vioicyラジオ

皆さんは、こだわりがありますか?
私は、タイパ・コスパにこだわりがあります(笑)
1円でも安い所で買いたいですし
ネットを駆使してできるだけ
安く良いものを求めます。
また、車を走らせるときは
できるだけ速く到着できる道を模索しますし
遊園地に来たからには
その時間は元を取るぞ!と張り切ります😁

教師という視点で考えると、どうでしょうか?

こだわりを教師が出すとすれば

・授業
・教室整備
・校務分掌
・子供との関わり
・学級通信
・学級園(畑)
・教育論…

まだまだあるでしょうが
現時点で思いつく限りを並べてみました。

私は、こだわりがあるかないかは
非常に大切であると考えます。

例えば、授業は教師にとって
最もこだわるポイントではないでしょうか?

「適当でいいさ〜」

と授業をされたら
親としては嫌ですよね。
何より、子供は敏感です。
教師がどんな気持ちで
授業しているかなんて
すぐに見破ります。

「適当にするなら、自分たちも適当でいいよね!」

と、すぐにふざけ出すでしょう。
どんな些細な授業でも
こだわりを持つべきです。

ただし
「こだわる」と「割り切る」のは違います。
授業では
逆に教師がこだわりすぎて
子供がついていけない
こともあります。
クラスの実態を見ながら

今日はこれくらいで止めにしよう

と、うまく割り切って
毎日の授業をこなすことも
立派な学級経営です。
こだわりすぎて
子供の学びが疎かになっては
本末転倒です。

こう考えると
こだわりって難しいなと思います。

特に「働き方改革」が進む中
授業や校務分掌等に
こだわりすぎていたら
いくら時間があっても足りません。
要領よくこなすことも
必要になってくるでしょう。

では、私には、どんなこだわりがあるのだろう?

教師として私が考えるこだわりポイントは
・ やるからには意味のある学校生活を送りたい
 (タイパ・コスパの良い学校生活)
・日々、プラスになる学習や生活を送ってほしい
 (ミニマリストなので、無駄なことが嫌いなのです)
・自分の言葉や行動に責任を持とう
 (言いっぱなし、やりっぱなしがこの世で一番嫌いです)
・自分がしたことで、相手を幸せになってほしい
 (誰かのためにすることが、一番自己肯定感が上がります)

くらいでしょうか。
漠然としていて、全然まとまっていませんね。
しかし、教育という言葉自体が
とても漠然としたものではないでしょうか。

教育とは「教え、育むもの」と
言い換えることができます。

教えるのは大人だけ?
いやいや、大人でなくても良いのです。

子供同士の教え合い、学び合いもあるでしょう。
教を「教わる」と言い換えてみましょう。
教わるは、自分が主語です。

自分が先生やクラスメイトから
教わる姿勢は、主体性がなければなりません。
そのような、進んで教わるという姿勢が
学びを加速させます。

主体的でなければ
学びが発展しないのはそのためです。
経験論的に、頭ごなしに教えた学習は
子供たちの理解が十分でないことが多かったです。

一方、自分たちで
・教え合い
・学び合い
・発表し合い
が充実できた学習は、
理解が十分にできており
全体的にテストの平均点は上がりました。

子供の学期末の振り返りでは、

「算数で、校舎内にある様々な長さを
 調べにいく学習がいちばん楽しかったです」

と書いていた子がいました。
算数がおせじにも得意とは
言えなかった子でしたが
よほど、算数の時間に、教室外で
実際に測る活動が印象的で、楽しかったのでしょう。

「じゃあ、何が一番教育で大事なんだ?」

それは、主体性です。

自分たちから
学ぼう・行動しようという思いに至った時
その時の学びはかけがえのない
貴重なものになります。
理解はできるし、より良い思い出としても残るのです。

「主体性」と一言で言えば簡単であるが
その道筋は、遠く、険しい道のりです。

「勉強って、楽しいでしょ!?」

と言った所で、やった子供本人が
楽しくなければ意味がありません。

しかも、学級の子ども達は、一人ひとり
理解力も違えば関心のある内容も違うのです。

そんな子ども達全員を巻き込まければなりません。

・授業構成力
・話術
・少々のことで動じない心
・子供の心を掴む人間的魅力…

全ての教育活動の中で
継続して育まれた結果
主体性が滲み出てくるのです。

「主体性が身につく」

という表現は適切ではありません。
心から、自然と、水滴のように滲み出てくるのが
適切な表現ではないでしょうか。
それが、いつの間にかクラス全体に浸透していくのです。

「2・6・2の法則」をご存じでしょうか?
どんな集団でも
「上位層2割:中間層6割:下位層2割」
に分かれるという法則です。
中間層6割が、主体性が滲み出てくれば
それはクラス全体へ波及することでしょう。

授業、当番活動、係活動、掃除、休み時間、委員会活動、様々な学習活動の中で主体性が良い影響を及ぼします。

何より、
主体的でなければ、まったく楽しくない!
私も、やらされるのが一番大っ嫌いです!

お願いされずに
自分で考えてやったことは
気持ちがいいものです。

よく好意でちょっとした職員レクを
考えてやってくれていた同僚がいました。
そんな同僚を見て、来年度、校長先生が
校務分掌に「職員レク」担当を追加したのです。

来年度、同僚はどうしたと思いますか?

同僚は職員レクをしなくなりました(笑)

それはそうでしょう!
別にしなくても良いが
職員を楽しませようと思って
職員会議の冒頭5分にレクを企画してくれていたのに
校長先生から担当として仕事を割り振られたら
やる気は無くなるでしょう。

校長先生の指示のもとに
レクをするのならその手柄は校長先生です。
「校長先生のためにやっているんじゃない!」
という心の声が聞こえてきそうです。

主体性を、教育のテーマに置き
今後の教育を行っていきたいと
考えるようになりました。

自分の意思で、自分の思いでより良い行動が取れる大人になれるように

自分の意思で、自分の思いで他者貢献ができる大人になれるように

自分の意思で、自分の思いで困ったときは頼れる大人になれるように

今日の記事は以上になります。
最後までお読みくださりありがとうございました。


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