26 跳び箱跳べた!~心に火が灯る瞬間~
こんばんは。
今日は、「跳び箱跳べた!~心に火を灯せ~」のテーマで書きます。
昨日から大雪の予報💦
朝は何とか車で行けそうな路面状況で、始業ギリギリに到着。
登校してきた子どもたちは少なく、ゆったりとした1日でした。
校庭は雪景色でしたので、早速雪だるまや雪合戦で遊び、楽しい時間を過ごしました。
そんな中、
「ワークスペースの跳び箱で、3段の練習をしたい!」
と訴えてくる女の子。
「いいよ。昼休みにやろう!」
と快諾したもの、心の中では
「無理やろうな…」
と高を括っていました。
特別支援学級ワークスペースにある跳び箱は、体育館で使用する跳び箱よりも幅、高さともに大きいのです。
女の子は身体のバネや柔軟性はあるものの、身長が低く、高い段を跳ぶのは難しいと判断していたからです。
外は雪が降り積もっています。
私が住む地域では、年に数回しか積もらず、寒さが厳しい中でしたが、すぐに半袖になって何回も跳ぶのです。
5回、10回、15回、20回…
何度失敗しても全力!
諦めません。
女の子の一心不乱に練習する姿に、我々教師の心に火が灯りました。
「顔を前に!」「手は奥に!」「ふみきりのタイミング!」
「おしりを上げて!」「助走をしっかり!」
熱い指導が続きます。
周りの子達も集まってきました。次々と跳び箱にチャレンジしていきます。
1人の女の子の本気の姿が人を集め、周りの心に火を灯し、影響されていったのです。
結果はもちろん…
「跳べた!」
小さい体で高い跳び箱を勢いよく跳び上がる姿は、光り輝いていました。
練習のしすぎで手の痛みを訴え、保健室に行ったことが、女の子の頑張りを物語っています。
帰る前、私に向かって
「次は、4段に挑戦したい!」
と言い、颯爽と帰っていきました。
跳ばせようと思って熱心に指導しても、跳べていなかったでしょう。
女の子が本気で跳びたいと思い、行動したからです。
周りも、その姿に心動かされ、気づけば昼休みにも関わらず、特別支援学級の教師が集まり、本気で指導・応援していました。
心に火が灯る瞬間を味わうことができたとても素敵な時間になりました。
余談ですが、女の子は不登校ぎみで3学期になって数回しか登校できていませんでした。
この頑張りと成功体験が、学校へ足を向かうきっかけになればと思います。
以上になります。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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