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88 子どもを巻き込む支援 ~発達障害のある子どもの支援のために~

みなさんは、発達障害のある子どもに対して
どのような支援を思い浮かべますか?

活動量の調整や精選?
支援員によるサポート?
ICT機器による視覚的補助?
ヒントカードを用いたお助けグッズによる支援?

…等々、様々な支援方法があります。
そして、それらは
書籍やインターネットで広く出回っており、
探せばいくらでも支援方法は
検索できる世の中です。

では、我々がそれらの支援を検索し、
提供していくだけでよいのでしょうか?

私は、
子どもを巻き込む支援
をすることが
大切なのではないかと考えます。

大人は、子どものモデルです。
大人の理解が、他の子どもに伝わります。

例えば、
大人がAくんを非難したり
注意したりすることが続くと、
他の子ども達も、
Aくんを同じように非難したり注意したりします。

特に、発達障害のある子どもは
その特性から学習面や生活面で
困難さを抱えていることが多く、
注意や指導が多くなることが多いです。

「A君は『貸して』って上手に言えないんだ。
 だから、ボールを貸してほしいとき叩いちゃうんだよ。」
「今、『貸して』って言うの練習してるんだ。
 A君が『貸して』って言えなくて困ってたら、先生に教えて。」
「『貸して』って上手に言えたら、ボールを渡してあげてね。
 あとで先生にも教えてね。」

など、関わり方のモデルや
具体的な支援方法を伝えることが大切です。

これは、決して
発達障害がある子どもだから、する
のではありません。

支援が必要にしているAくんへ
行うのです。
・具体的な支援方法を取れば、
 目の前の子どもが成長する
・安心して過ごすことができる
・現時点よりもよい行動や適切な行動が取れる
・学級全体、学校全体が明るく楽しく、笑顔になる

そんな姿を目指して、
我々は目の前の子どもへ
支援を行っていかなければならないと考えます。

特別支援は、特別ではありません。
「A君が安心して過ごせるように
 みんなに協力してほしい。」
そのメッセージ性は我々の言動からにじみ出ます。

目の前の子どもの得意、不得意を見極めるー
学習面や生活面で困り感やつまずきを見極めるー
必要に迫られている子どもへ
必要な支援を子どもを巻き込んで行うー

それらの繰り返しが、子ども全体の質が向上し、
お互いを思いやり、助け合える
学校やクラスへと成長していくのです。

ぜひ、来年度、意識して
取り組んでみてはいかがでしょうか。
今日の記事は以上になります。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。


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