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リーダーになる心構え ~「いい人」になろうとする自分との決別~

皆さんは、これまでに出会ってきた上司の中で
どのような方が印象に残っていますか?
・飲み会によく誘ってくれた人
・よく話しかけてくれた人
・相談に乗ってくれた人
・困っている時に助けてくれた人
・代わりに仕事をしてくれた人
・休日の遊びに誘ってくれた人…
このような所でしょうか?
先輩の方から誘われたり
声をかけてもらえたりするのは
とても嬉しいものです。

とはいう私も40歳を目前に控え
後輩も多くなってきました。
先日のBBQでは初任者の子を誘って
先生方と仲良くする機会を作ろうと
意識していたのは事実です。

これからリーダーとして
後輩や部下も多くなってくると思います。
そんな時、名著「リーダーの仮面」を手に取り
リーダーの心構えについて学びました。

結論から言えば
「いい人」になろうとするな!
です。

・後輩に優しく声をかけること
・飲み会やBBQへ誘う事
これらがリーダーの役割の1つだと思っていました。
「仲良くしていこう!」
「モチベーションを上げてあげよう!」
これらが大切だと思っていました。

しかし、著者は真っ向から否定します。

世の中には「フレンドリーな人がいい人である」という固定概念があります。フレンドリーだと、表面上の恐怖が減るので快適になります。
しかし、成長に必要な恐怖も感じにくくなってしまうので、緊張感がなくなり、なあなあの関係になってしまいます。

リーダーの仮面 P52

そうなのです…!
いくら優しく話しかけてもらったり
仕事を助けてもらったり
飲みに連れて行ってくれたりしても
「優しくていい人だな」
で終わってしまうのです。

それよりも

尊敬・あこがれ・メンター

上記のような感情を抱き
仕事に打ち込もうとする
マインドにさせてくれるのは

そんなに話したり、飲んだりしなくても
仕事ぶりがスマートで
指導の基準がはっきりしていて
学級経営がしっかりとなされていて
学校運営に参画できるマインドがある
自分にも、子供にも、同僚にも厳しい。

何より話すことが理路整然としており
忖度なくあくまで今後のメリットのために
言っているのがよく伝わります。

変に媚びることがないのです。
変に媚びる人はよくいます。
失礼ですが信用できません💦

そんな先生達でした。
一定の距離がある分
成長に必要な恐怖を感じ

「頑張らないと、置いていかれる💦」
「もっと努力しなければ!」

などという気持ちに自然にさせてくれました。

自分が励ますことで後輩が頑張る!
自分の導きで、後輩が成長できた!

は、自信過剰です。そして、エゴです。
もう社会人であり大人なのだから
働くモチベーションや意味は
自分で見つけなければなりません。

私自身も、現在の特別支援教育のプロとして
モチベーションをどのように手に入れたかは
自分自身でそう決めたからです。
誰かに言われたわけでもありません。
私が残りの教員人生に何をかければよいか
通常学級と特別支援の天秤にかけ
特別支援を選んだわけです。

まあ、校長であるトップから
通常学級担任を命じられれば
もちろん従いますが
常に特別支援のプロであることは変わりません。

現在
通級指導教室担当であり部下はいません。
しかし、後輩から
個に応じた配慮のある児童への
対応の相談は後を絶ちません。

仮に私がリーダーと捉えるのならば
「じゃあ、代わりに指導をしてあげるよ!」
は悪手でしょう。

児童の実態を把握しているのか?
学習環境はどうなのか?
家庭環境はどうなのか?
現在の学習の理解度はどうなのか?
友人関係はどうなのか?
どのように普段その子へ接しているか?

話をよく聞き、後輩が自分で答えを見つける
コーチングのような関わりがよいのでは
ないかと考えています。

あくまで、変に媚びることなく
自分の考えも聞かれたら答えますが
あくまで、

じゃあ、どうするの?

と、フィードフォワードで
未来志向のマインドを持ち、関わること
だと考えています。

やるのは自分です。
相手が言うからしたのでは
失敗したら相手の責任になります。

あくまで、自分で決めたことを
やっていくということが大切です。

リーダーとして
「いい人」になろうとする自分との決別
をし、仮面をかぶっていこうと思います。

本来の自分は気が弱く
相手の顔色を気にするタイプですが
そんなことは仕事上関係ありません。
仮面をかぶり、子供たちの成長のために
向き合っていこうと思います。

今日の記事は以上になります。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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