探究って言葉が邪魔になってきた
「探究学習」に「総合的な探究の時間」、「地域探究」etc…
高校教育が新課程になり今までよりも「探究」という言葉は一層普及したと思います。
僕も聞くたけではなく、地域おこし協力隊としての活動の中で探究について伝えることや促すことが増えてきました。
そんな、現在普及し続け注目されている言葉ですが、今日高校生と探究活動について話していくと
「そもそも探究っていう言葉がいらないんじゃないのか」
という結論になったので、ちょっと共有しようと思います。
探究とは?
改めてまずは探究の意味についてですが、
らしいです。
では、探究学習とは何なのか?改めて調べてみました。
検索して1番上に出てきたものによると…
と定義として書かれた説明では難しく感じてしまうけど、言ってる内容としては、
自分が「ちょっと気になったもの」「こういうのあったらいいよね」「もっとココこうなればいいのに〜」を周りの人と一緒に調べてみる。
自分や周りの人の力を借りれればチャレンジできることをやってみる!
これだけなはず。
例えば、僕はよくモノや地名の名前の由来についてちょくちょく気になることがある。
気になった地名の由来をちょっと調べてみると、その地域が出来上がる過程にはなくてはならないKEYマンの名前が付けられていた。
でも、それを知る地域の人はほとんどいない。
普段住んでいる地域の由来を住民の人に知ってもらうことで、改めて地域の魅力について気づいてもらう企画なんてするとオモシロそう!!
あくまでも例で書いてみましたが、みなさんはこんな感じのプロセスをどう捉えますか?
楽しそうと思いますか?それとも面倒くさそうと思いますか?
探究アレルギー
冒頭にも書きましたが、今日「探究」についてnoteを書こうと思ったのは、高校3年生から探究についてどう思っているのか?やってみてどうだったのかなどヒアリングする機会があったからです。その中で、個人的にショックだったのが、
” 探究アレルギー ”
高校生の話を聞くと同級生の中には、探究という言葉を聞くだけでも嫌になる人がいるそうです。
全国で総合的な探究の時間が導入されたのは、僕が大学生になってからの話ではありますが、僕が通っていた島根県立隠岐島前高校では「夢探究」という名前で先進的に取り組まれていました。
正直僕は、5教科の科目が苦手でした。けど、この総合的な探究の時間では点数という数字での評価はなく、自分たちの気になったことや地域の課題について取り組むという内容で、もちろん大変な時期もあったけど僕にとっては最高の時間でした。
今日ヒアリングさせてもらった高校生たちは僕と同じような気持ちを持つ人でしたが、どうやらそれは高校の中ではマイノリティに当たるらしいです。
ほとんどの人が探究と聞くと面倒臭いイメージを持ち、総合的な探究の時間のある⚪️曜日の⚪︎時間目は嫌いという共通認識まで生まれているそう。
探究大好き人間からすると悲しいけど、そうなるのも痛いほどわかっちゃいますね…
探究って言葉が邪魔
今日ヒアリングした高校生は先生に言われてやる探求ではなく、むしろ自分から先生に「こういうことがしたい!」と自ら提案するほどの人たち。
(ほんとすごい!!!)
では、そんな人たちの周りからの反応はというと、
「すごいねー…」
共感はなく、よくそんな面倒くさいことできるね。という反応。
そう反応されることにはめっっっっっっっっっちゃ共感する。
高校から探求というものが始まり、大学でも自分が興味を持ったこと、課題だと感じたものへの自分なりの活動をしてきました。
もちろん共感してくれる最高の友人には恵まれましたが、表面上だけを褒められた何にも嬉しくない「すごいね」コメントは僕も今まで受けてきたのを思い出しました。
ちょうど僕は今、学校外での探求活動の運営をやっていて、次年度の募集のチラシを作成しています。
チラシ作成にあたり、高校生に意見を求めると、やっぱり「探究活動」はハードルに感じてしまうらしいです。
これまでに経験してきた、やらされてる感の強い探究からどうしても
探究=ハードルが高いもの・面倒くさいもの
となってしまっているのか…
僕個人としては、単純に気になるものから派生して自分を表現する機会として捉えてほしいが、どうやら探究という言葉からはそんなことは連想されないそうです。
ってことで、今日すごく「探究」っていう言葉が邪魔だなって感じましたね。(伏線回収できたかな笑)
最後に
探究って多分大きなことをやる必要はないと思うし、何なら気づかないうちに全員実践しちゃってると僕は思います。
みんなが探究している内容が街中に書かれて、何も恥ずかしくないし、意識高い系の活動なんかじゃない、大人も高校生もみんなが当たり前に探究しちゃってる世界線なんかあったら最高だ!って思う1日でした
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