![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/139436037/rectangle_large_type_2_b25fa080bd24a0ab82f02d5e4f3dc62e.png?width=1200)
[教育]新入社員の離職を減らすには
配属ガチャに上司ガチャ
新入社員が入ってすぐに辞めていくニュースを良く聞く。配属ガチャや上司ガチャに外れたのが理由らしい。
入社初日に辞めるのは確かにどうかとも思うが、企業側にも責任の一端はあるだろう。
新入社員や若者が悪いと嘆くのは短絡的にすぎる。
思い通りにいかなくても、辞めない
では学生が志望校に行けなかったとして、第二志望の入学を辞めることはあるだろうか。全くない訳ではないが、ニュースになるほどにはならない。
実際わたしも第二志望の学校ばかりだが、辞めはしなかった。
つまり、新入社員は入る意志と続ける意志を持って入社しているのだ。それを辞める決断までさせたのは企業の失態であって、嘆くのはおかしい。
配属ガチャが理由ではない
直接は配属ガチャが理由にはならない。
記事では辞めた新入社員も企業の誠意が足りなかったと言っている。
説明や説得などの配慮が欠けたのではないだろうか。
現状とやりたいことのギャップ
新人はすぐに何かさせてくれる訳ではない。企業のこと、社内や社外の礼儀を学びながら育っていかねばならない。
しかし、入りたての人はそれを本心から理解できない。わたしも社会人なりたてはそうだった。
しかし、企業や人事は何も教えない。どうすればいいかも分からない。やることがない。
そうなったらどうなるのか。モチベーションは下がり辞めていく。
人材育成の初期教育、育成制度の誤り。
初期の研修は数日で終わり、現場に出されて放置。これが実体験での教育だ。
業務の意義、育成予定、業務適性などの指導・説明は皆無だった。
さらっと教えて放置、しかも希望外の部署、辞めたくならない方がおかしくないか。
早期離職を減らすには
1.社員をお客様と思うこと
この表現だと反発を招くが、新入社員のニーズと企業の提供した教育制度のミスマッチが原因なのだ。
これは企業と顧客の構図と同じではないか。
社員だからお客様扱いをするのは間違ってると言うのはナンセンスな反論だ。だから離職しているのだ。
完全にお客様扱いすると言うわけではない。ニーズを把握し、それに適した対応をとる。
新入社員もただ思い通りにならないから辞める訳ではない。会社が自分達の思いを汲み取る対応を取れていないから辞めるのだ。会社の内部の人間のニーズすら汲み取ることができない企業がどうして顧客のニーズに応えることができようか。
2.1on1ミーティングの積極的な活用
私は1on1ミーティング廃止論者ではあるが、この時に関して言えば、積極的に活用すべきと考える。
この時期の新入社員こそ、向上心とモチベーションの権化のようなものである。1on1ミーティングの目的と効用に合致するからである。
新入社員の意思・ニーズの聞き取り。キャリアアップに対する考え、希望。本人の性格・性質の把握。技能習得の必要性や今後のスキルアップについての説明などを一人ひとり丹念に行うべきだ。
1on1の全てを無くすべきではない。目的と効用がより発揮できる場面で使うべきなのだ。
早期離職は企業の自業自得
嫌なら辞めれば?→本当に辞めただけ
今までは企業側の辞令に黙々と従うのが当たり前だった。不満があれば、「嫌なら辞めれば?」だった。
今の新入社員の例は嫌なら辞めればで本当に辞めた、それだけの話に過ぎない。私に言わせれば、自業自得なのに責任を新入社員や早期離職者に押し付けて嘆いているだけだ。
早期離職を防ぐには新入社員と向き合うこと
今、人材を得ることは困難になっている時代だ。早期離職は企業にとって避けねばならないことだ。
配属ガチャも上司ガチャもきちんと根拠を示すことで、納得する者も出るだろう。新入社員と向き合うこと。右から左へ流さないこと。企業が向ける姿勢をみているのだと思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?