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「恐れを味方にする」中村さんとの朝活で得た学び

先月、ほぼ毎日noteやstand.fmの配信をチェックしている人がいた。フリーライターの中村洋太さんだ。中村さんは私にはまったく想像がつかない、面白いチャレンジをしてきた方。その経験談をまとめたエッセイは臨場感があり、ぐいぐい引き込まれて読み進めた結果ファンになってしまった。

Twitterをフォローしていたところ、ある日中村さんが朝活仲間を求めている投稿を発見。

「素性のわかる方、勧誘目的でない方であれば、どなたでも大丈夫です」という言葉を見て、「直接お話してみたいけど、一ファンの私でもいいんだろうか……」と2〜3日迷っていた。でも後悔したくない気持ちが先立ち、思い切ってDMを送ったところ、なんと快くご了承いただくことに……!

「怖いなって思いながらチャレンジしてた」

まだ中村さんを知らない人のために、これまでのちょっと面白い・ワクワクするような挑戦の一部を紹介する。

[大学時代]
◆西日本一周の自転車旅「ツール・ド・西日本」
◆飛び込み営業でスポンサーを集め、
 ヨーロッパ12カ国を巡る自転車旅「ツール・ド・ヨーロッパ」

[フリーライターになってから]
◆東海道五十三次を歩きながら、53杯のクラフトビールを飲む企画
 「クラフトビール 東海道五十三注ぎ」
◆スポンサーを集め、サンディエゴへの語学留学と
 カリフォルニアを縦断する自転車旅「ツール・ド・カリフォルニア」

中村洋太さんのnote 「キャリアエッセイ(講演のための思考メモ)」より抜粋

詳しくは中村さんのnoteを読んでいただきたい……!まるでドラマのような展開が何度も起こるので、読んでいてまっっったく飽きない!私は息子が10代になったら、それとなく紹介しようと画策している(笑)

こんな挑戦をしてきた人なのだから、「エネルギッシュな方なのだろう」と思っていた。でも、待ち合わせ場所のカフェにいたのは、穏やかな雰囲気と優しい声で話す、きわめて落ち着いた男性だった。お話を伺うと、「怖いなって思いながらチャレンジしてきました」との答えが。
 
「これまで突飛な挑戦をしてきた方が、恐怖心を持っているですと……!?」にわかには信じられなかった。「怖いと思っているのに、なぜ挑戦することができたのですか?」と伺うと、「やりたいけど怖い……と感じたときは、過去に読んだ本の一節に奮い立たせられたんです」とのこと。

中村さんは過去に大成された方や、冒険家の書籍をたくさん読んできたそうだ。冒険家の植村直己さんの「男は、一度は体をはって冒険をやるべきだ」という言葉。ほかにも芸術家の岡村太郎さんの言葉などに後押しされて、チャレンジすることができたと仰っていた。

チャレンジを宣言する意味

中村さんは「ツール・ド・ヨーロッパ」「ツール・ド・カリフォルニア」で、協賛金を出資してもらうスポンサー集めをしていた。そのとき「協賛金は絶対集められる」と確信を持って始めたわけではなく、「まずはやると決めてSNSで宣言する」というプロセスを踏んでいた。

私は自信がない中、先に宣言してしまうことは怖いと思っていた。もし失敗したときに、「結局できなかったんだ」と周囲から残念な人として見られるのと、「やっぱり自分にはできなかったか」と自己肯定感が下がってしまうことが怖いのだと思う。

中村さんになぜそんなことができたのか伺うと、「うまくいかなくても自分の限界を知れたという結果が出るだけで、それは失敗とは呼ばない。そもそも挑戦しなければ失敗することもないんだから、まずは挑戦した自分を褒めようと思ってます」と心に刺さる答えが。

確かに社会人になってから怖がって挑戦せず、失敗もしてこなかったのは、ほかならぬ私だった。ずっと小さな箱の中で生きてきて、外界で自分の力がどれだけ通用するのかも知らない。というより、「通用しない」という現実を叩きつけられるのが怖かったとも言える。「怖い怖い」だらけの自分に気づいて、話を聞きながら情けなくなってきた……。

そのとき「でもね、怖いっていう感情を出していった方がいいですよ」と中村さんが仰った。「Twitterやnoteを見ている人も、同じように怖い気持ちを持っているんです。それでも頑張ってチャレンジしている人がいると、自然と応援したくなるんですよ」と。

確かに私も中村さんのエッセイを読んでいるときに、「ずっと人生上り調子だったわけじゃなくて、私と同じように山あり谷ありの経験をされているんだな」と感じていた。自分と似た部分のある人が大胆なチャレンジをしているものだから、余計に引き込まれてしまったんだと思う。

「SNSではキラキラしてる姿だけを見せていたい!という心理が働くと思うけど、 逆に怖がってますという素直な感情を出していった方がいいですよ」とSNSでの発信術のアドバイスまでいただけたのだった。

「勇気は恐れている者が持ち得る」

ここまでずっと「怖い怖い」言い続けてきた私。そんな私の様子を見て、中村さんがこんなことを教えてくれた。「勇気は恐れている者が持ち得るものなんですよ。恐れていない人には勇気はいらないですよね?怖がっていないんですから」 。これを聞いて胸を打たれた。

これまでずっと、怖がりなことはネガティブな要素だと思っていた。人生を変えたいと常々思い続けているのに、怖くて動けない私。でも、怖さを感じない私だったら、勇気を持つことはなかったのか。「勇気を持つ人と持たない人、どっちの人間になりたい?」と聞かれたら、持つ人でありたい。

怖がりな自分を味方にする

中村さんとお話したことで、怖がりな性格もネガティブなことばかりじゃないんだなと気付かされた。今まで「◯◯やります!」とできる範囲内のことをTwitterで宣言していたのだけど、できるかどうかわからないことを宣言したくなっている自分がいる。怖さの壁の向こう側を見てみたい。そんなことを考えながら、これからは怖さ丸出しの挑戦をしようと決意した。


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