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躍動する「11」

筆者の個人的な事情なのだが、ここ数週間でマルキ・ド・サドとレーオポルト・フォン・ザッハー=マゾッホの、日本語に訳された著作の殆どを、買い揃えてしまった。言うまでもなく、この二人はそれぞれ、サディズムとマゾヒズムの祖である。……いや、別段、筆者が特段の変態だから、という訳ではないのだ。言い訳がましく聞こえるかも知れないが、筆者はこの二人に端を発しているサディズムとマゾヒズムが、実際の政治分析に扱えるのではないかと、考えたのだ。それがための「大人買い」だったのである。……しかし、この様な馬鹿らしいことを大真面目に思惟するあたり、僭越ながら筆者も「変態」の一人であるのかも知れないが。この成果は、先のことにはなるであろうが、必ず、何らかの論考にして世に出される筈である(恐らく、「解体」論書の一冊として)。……と、筆者は計画している。或いは、そうなるよう、願いたい。……まあ、取らぬ狸の皮算用とは、正にこのことだ。

さて、下らない些事を序言に述べた所で、早速、今週も時事分析に取り掛かろう。時事分析とは言え、これまでの記事から分かる様に、筆者の見識と興味は極めて偏狭である。その証拠に、今週筆者の気になった記事は、一つしか存しなかった。その記事というのは、
DVD店で47万円強盗容疑 37歳男逮捕 埼玉・鶴ケ島 - 産経ニュース (sankei.com)
これである。
記事の内容は、何ということはない。37歳の男性がDVD店で現金47万円を強盗し、ついでにワイヤレスイヤホン一点を強奪した、ただの(と、言って差し支えなければ正に「ただの」)強盗事件である。無論、この内容に、見るべき所は無い。ただの一人の強盗が、我々の生活に影響を与えるべくもない。だが、この記事、筆者にとっては大変興味深いのだ。と、いうのも、この記事に現出する数字が、いかにも「暗号」じみたものであるからである。試しに、記事の内で目についた数字を以下に書き出してみよう。
・47万円
・37歳
・5月24日 午後11時55分
・(29)
ざっとこの様なものであろうか。それぞれの数字をこれから解釈するのだが、これがまた、実に面白い。一つの見方を示すと、
47は4+7=11と計算され、
37については、これは特殊であるので後述する。
5/24=11、午後11時=11、55=11×5であり、
(29)=11である。
つまり、37以外の、この記事に出てくる数字は、全て11に何らかの形で関係するものなのである!
これは驚嘆すべきことであろう。筆者が以前取り上げたロレックス強盗事件も、この様に「8」に関係する数字の多かった事件ではあったが、今回の強盗事件は、それよりも更に徹底して数字に意味がある様に、筆者には感じられる。(ロレックス強盗事件については次を参照のこと。 近頃の異様な状況について|巣尾黒曜 (note.com) )
では、この記事で主に意味を有する数字が11であるとして、果たして11にはどの様な意味があるのか。例の如く、ゲマトリア数秘術的意味は、
①始まり
であるが、実はこれは11の有するごく一部の意味であり、他にも多くの意味がある。一応、今回の事件に関係しそうな意味としては
②悲しみ
③向きを変える
④虐殺する
(何れも ヘブライ語ジェマトリア: 10 - 19 の値 (billheidrick.com) を参照。このサイトはよく使える。ブックマーク推奨である。)
等のものがあるのであるが、何れにしても、意味が曖昧だ。①の始まりは、ここに於いてはとりあえず置いておくとして、②、③、④は、これから起こる何らかの事象についての予測とも思える。何しろ、ここ日本の存する東アジアは世界随一の「ホットスポット」である。あの北朝鮮でさえ
北朝鮮が警告、東アジアを米国の代理戦争場にしてはいけない|ARAB NEWS
この様な警告を出す始末である。最早、北は、NATOの事務所を設立し、さっさと改憲して軍産に金を流して、金儲けついでに日本人を「虐殺」したいどこかの国の政府よりもマトモな国家だ。しかし、最近、その風「向きが変わる」様な出来事があった。
NATO東京事務所開設にフランスが反対 拒否継続で計画中止も | 毎日新聞 (mainichi.jp)
フランスがNATOにて拒否権を発動すれば、日本がNATOに伍することも必然的に無くなる。この流れは、田中宇氏が詳説している。
世界の運営を米国でなく中露に任せる (tanakanews.com)
ウクライナのNATO加盟に反対したトルコは、大地震の憂き目に遭った。この度のフランスも、大地震や大災害が起こるか、注視しておく必要があるだろう。が、どうやらこの一連の事象を見ると、どうも、東アジアの戦争回避に向けた動きが、これから進みそうではある。何しろ、あのロックフェラーが虹色旗を掲げる程である。

何かの流れが、確実に変わりつつあるのだろう。或いは、戦争から「統一」へ、ということなのかも知れない。これが気になる読者諸賢は是非、「世界連邦運動」と検索していただきたい。実に興味深いものを見出すことが出来るだろう。
或いは、以上の「虐殺」と「向きが変わる」、それぞれの派閥の運動の激化の「始まり」を、この記事は預言しているのかも知れない。
……だが、してみると、11に還元されない37の意味が、やはり気になる所である。この37、余りにもこの記事の中では異質だ。37のゲマトリア数秘術的意味としては、
①神
②偉大
③十字架で息を引き取られた
④イエス関連

というものがある。……11と考え合わせてみるに、
「神の始まり」
とでも、解釈すべきなのだろうか。とかく、結社の様な連中は、皆揃いに揃って自らの「蛮行」を「神のご意志」のせいにしたがる傾向がある。因みに、聖書的な「虹」の意味は、「神との契約の成就」である。
このことからして、我々は、これから大いに注意すべきだろう。これまでに引き起こされた彼らによるものであろう惨禍から考えてみると、彼らが何をしでかすかは、全く予測不可能である。もしかすると、彼らによってこれから齎される大難の予告が、この記事の意味であるのかも知れない。
それに、実は37、もう一つ意味がある。不吉であるが故、あまりここに記したくはないのだが。
⑤突然滅びる
( ヘブライ語ジェマトリア:30〜39の値 (billheidrick.com) 参照)
……どの様な時にも、「ブラックスワン」は起こり得る。

よくよく、注意深くなっておくことだ。或いは、こういった際には、我々は耳に聞こえの良い「予言」に囚われがちになる傾向がある。そして大抵、その「予言」に騙される。
良い機会だ。
この際、「予言」を解体してみては如何だろうか。


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