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アドラー心理学の落とし穴

冒頭

 昨今のアドラー心理学を応用した書籍やあんちょこ啓蒙本を読んで「自分は変えられる」「自分を変えて将来を変える」と錯覚されてしまう方が多いようですが「時として自分の事は自分で客観的にみれない」問題があります。

精神科医や臨床心理士、会社の悩みであれば経営層レベルの上司にきちんと相談した上で人生を進んだ方がいいと思います。

また、キャリアコンサルタントなどに人生を食い物にされてしまってからでは遅いです。彼らはビジネスとして人材を採掘してるのです。そこを履き違えてホイホイと人生の階段を在らぬ方向にいっては元もありゃしません。


デメリット

 アドラー心理学を基礎としてる書物には、デメリットと考えられる軽度の問題点もあります。それは、「自分の変化を前提にしている点」。もし、「自分を変えたくない」「自分を変える必要はない」と考える人にこの考え方を強いてしまった場合、問題が起きてしまいます。さらに言えば元々持ってる素質や才能が開花してないだけの人が異なる分野に行ってしまっては社会生活が送れない人生になってしまいます。

おいおい、大げさなと思わないでください。
例えば修行期間や試用期間であれば、まだ、スキルや会社の内容を覚えぬ手前にある段階にある事もあるからです。変化をしてはいけない時期というのが成長曲線には個人差はあれど存在してる。

Bのスキル技術を習得するには前提としてAのスキルがお師匠さんと寸分狂いなく再現できるてのか・・・などなど。


自然に選択してるし、選択されてる

人生の階段

 学生生活やモラトリアム前にきちんと学校で選抜がなされてる理由を思い出してもらいたいです。音楽コンクール、運動会、絵画コンクール、各地域で選抜がされてそれ相応の資質が芽生えており、自覚して何かを行動を起こしてるはずです。意識せずに苦痛を伴う事なくその「才能」を磨き続ける。

 その選抜過程で篩(ふるい)にかかり敗れ去り、それでも技量と知識を研磨しさらに高める。この繰り返しで才能(センス)とキャリア=人生は積み上がっっていくと私は考えています。

階層社会を一旦受け入れる

 去話題に成りやすいスクールカーストなどは集団組織の階層化現象は適正であり、グループ=群れを作るのは生物学的には正しいと一旦、飲み込んで受け入れてみましょう。

※スクールカーストに関しては
上部で解説動画があるので学習してみてください。

まず、この前提ありきで話を進めます。

 イケてる奴、イケてる容姿に生まれ持った先天的な才能は本人の努力なく自然に蓄積されていく。イケてる人はずーとイケてる価値観、勝ちグセを身につけていってオーラが出るまで昇華していく。気品や風格というのは金じゃ買えない上ツケ焼け刃じゃものにならない。典型的な事例は学校の部活動のスポーツの大会ではっっきり白黒が見える。

とはいえ、人間社会は知性や人間性、資産など容姿以外の尺度が年齢別や時流で変化を加えながら襲いかかり、不毛な争いに巻き込まれて才能は発芽することなく終わってしまうと私は考えていました。

 才能だけの世界に「才能がない者」が仕事=プロとして生きていけるほど甘い社会はありません。だから、きちんと終止符をうつようにフィルターが機能しているし、組織もそのやり方は様々だが追っ払いを行う。大抵の組織は勇退の花道を用意してくれてる。ひどい組織は自ら去っていく決断をしななくてはならない。

才能のあるやつは勝手に見つかるし、世にでる。
賞味期限・ピークを過ぎたらどこかで去らねばならないのだ。

境界線はどこにあるのか

 私自身も何十人もの才能ないものが去っていくのをみてきた。才能がないものに求めても無駄。漫画のナルトに描写されてる「写輪眼」ではありませんが一定の技量やセンスは時間と経験で追いつくが「見える世界(感覚)」が開眼していないとプロとして領域を共有ができずに去っていってしまう人がいる。それまで磨き続けるしか道はない。ある日、突然開眼する日が訪れる、いのままに思い描いたようにやりたい事ができる日がくるのです。

©集英社 岸本 斉史 / NARUTO -ナルト- 疾風伝

 開眼できてると見えるセカイが変わる。あらゆるジャンルに似通ってる点は、スピードに追いついてる事、周りのプロ集団と似たようなオモイや感性が一致、またはほぼズレないというのが共通してる。この状態を保っていられなくなったら辞め時なのだ。開眼したセンスは枯れるのを待つだけになる。

退化したら変化の時期

 退化を自他共に自覚したら変化を受け入れ、「自分を変えて将来を変える」ステージなのかもしれないと私は考えています。

巷に溢れるアドラー心理学の応用した啓発本は、非常に危険なものなので、極力近づいてはいけない。

磨き込まれてるのか?まず、そこから退化してるのかを自分で推し量ってください。

 篩(ふるい)に落とされたのなら、退化してるのか、競争に負けたのかいづれかだ。そこから這い上がるのではなく、磨き続けるか、退化し変化を受け入れるのかの2択です。

◆終わりに◆
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