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「やらないこと」を決めること。仕事を絞ると決めてみたら、出会えた感覚。

7月上旬、とあるお仕事を断った。ライター・編集の仕事ではなく、過去の自分のスキルを活かせる継続のお仕事。フリーランスの自分にとっては金銭面を支えてくれるありがたい面もあった。しかしいま極めたいスキルに直結するわけではないこの時間はもったいない。きっぱり断ることにした。(引き受ける前に気づけるともっといいよと、自分への戒めを込めてここに記す)

断る時の自分は潔くて、時々怖くなる。金銭面みたいなことはあまり考えていない。それより自分の身になるか、社会の役にたつか、自分の大事にしたいことからブレていないか…。いつもそのことばかりを考えて選んでしまう。それなのでいつまでも金持ちになる気配はないけれど、その代わりに自分がいいと心から思えるものに携わることができている。それは生きていて気持ちがいいが、たまに心配。

なんだって続けていれば、必ずなにかの役に立つ。それは間違いないと思う。だが、いまの自分には磨いていきたいスキルがある。ライター・編集者の肩書きのど真ん中でずっと生きていきたい。そのためにすべての時間を使いたい。遠回りしている場合じゃない。そう思い、それ以外の仕事は受けないことにした。そう思える仕事に巡りあえていることに心から感謝をして。堂々といられるよう、努力をしようと思った。

不思議なことに、「やらない」と決めた仕事を断ったら、「やりたい」ライターと編集の仕事が増えた。嬉しいし、何度も思い返しても本当に不思議だ。やらないことを決めることは大事だと色んな自己啓発本にも書いてあるし、どこかのだれかも言っているが、本当にそうなのかも、と思った。削ぎ落とされていく感覚。自分という人間が歳とともにシンプルになっていく気がして、なんかいいなと思えた。仕事が仕事へと、少しずつ繋がってきている。大事に、丁寧に、誠実に、仕事に向き合っていきたい。

7月中旬から〜9月まで共に駆け抜けた制作物たちがリリースを控えている。"駆け抜けた"の文字通りに休日はほぼ0日。1日だけ毎年恒例のフェスに行ったな。休みがなくてもこんなに楽しかったのは、やりたいことをできる幸福感と、やりたいことに集中していい環境に対するありがたさに満ちているからだろうか。鼻歌とか歌っちゃって、ずっとfunな感情だった。社会人10年目にして初めて出会ったこの感覚。記録に残しておきたいと思った。2023年夏の記録。



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