とても個人的なビールの話。今日はビールと、もやしのナムル。
飲み会はひたすら「ビール」のことが多い。
けれども、近年自宅で呑む時の気軽な一杯はワインになった。夫が下戸なので、洗い物をしながら1週間に1回くらいだけれど。
ワインがおいしいお店をめがけて、ワインを飲みにいくことも4年前くらいから多くなった。引っ越しをして減ったか。
居酒屋では、ハイボールやサワーなど焼酎系が苦手。そして日本酒も得意ではないので、ひたすらビールになる。かつては8杯目までは満腹にならずにビールを楽しめた記憶がある(もう無理かな)
と、まあ、得意なお酒というのもあるけれど、ビールが純粋に好きなのだ。いい思い出がたくさん詰まっている。
社会人になりたてで、よりよく生きたいともがいていた頃、仲間たちと未来の話をしながら飲み交わした日々の証がビール。
猛烈にがんばったあと、おつかれ!と乾杯する最高の飲み物もビール。
今、心許せる友人とあーだこーだいいながら飲むのも、ビール。
こういう時のビールは、とてつもなく美味しいのだ。
重なりゆく数々の大事な思い出がビール好きをやめさせてくれない。
それは2017年のこと。ひとりでアメリカの西海岸とアラスカを巡った1ヶ月のうち、1~2週間ポートランドに滞在した。
あたりはクラフトビールの醸造所が並んでいて、目が輝いた。
今日はあの醸造所、明日はそのとなり。あのレストランにはあの醸造所のビールがある、この醸造所のおすすめはあのビールで、このスーパーにはあそこのクラフトビールが置いてある。
選び放題だったのだ。たしか、この期間にいろいろ飲み比べてスタウトにはまったと記憶している。
ポートランドはご存知の通り、ビール好きにとっては天国。日本人で醸造所を開きたいという人にも、数人遭遇した記憶がある。フライドポテトとビールをひとり楽しみまくった日々の思い出は決して色褪せない。
そして賑やかに老若男女が集うポートランドのクラフトビール天国から一変、移動した先「アラスカ」にある醸造所のビアバーは、見渡す限り山男みたいな世界。ラグビーだかなんだかのスポーツ番組がテレビで流れていた。
意気揚々と扉をあけ、おや…?雰囲気が違うぞと思いつつ、アラスカのビールが気になったので1杯だけ飲むことに。アジア人女子が一人でとことこ入ってきてしかもがっつりスタウトを頼んで周囲の歓声を浴びた。
醸造所は清潔感もあり綺麗で機械も立派で他にも飲んでみたかったが、場違い感が漂っていたのでサクッと帰路についた。同じアメリカでも街によって本当に違うのだなあと思った。これもいい思い出。
そんな?スタウト好きな私も、ある日をきっかけにホワイトエールの美味しさに目覚める。
夫がスーパーで「おみやげだよ」と水曜日のネコの缶ビールを買ってきてくれたのだ。おみやげも、それがビールだったことも珍しくて嬉しかった。
そして、そのフルーティーな味わいにまんまとはまり、以後、家でビールが飲みたい特別な時は「水曜日のネコ」が定番となった。日常はワインなので、水曜日のネコは我が家では贅沢品として扱われていて、ここぞという時にしか開けない。
と、ビールの話はまだまだできるがこの辺で。
結局、誰とどこで飲むのか。それが大事なのかもしれないと思う。
今夜は夫と打ち合わせをしつつ味わった、美味しい美味しいビール。友人が作っためでたいビール。
夫も美味しいと少し飲んでいて驚いた。君がしっかりおいしいと言って飲んだアルコールは、たぶん長野の小布施ワイナリー以来だ。
もやしのナムルは夫作。
ぎんなんはトンカチで軽く割って、封筒に入れて、レンジでチンして、皮むいて、塩ふって食べた。懐かしい。食べ過ぎると中毒になるというネットの説明が怖くて、13粒で我慢した。秋の味覚。
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