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妻に恋する

こんにちは。

結婚と同時に妻と同棲を始めました。
そろそろ半年が経とうとしています。


同棲を始めたばかりの何もかもが幸せな時間は過ぎ去り、
お互いの許せない部分が出てくる頃合い、、、


「結婚前に同棲はしておいた方がいい!!」
人生の先輩方や○クシィの執拗な同棲推しを振り切り、

「やっぱダメだってなったらどうすんねん!!
 ”覚悟”じゃ!後には退けぬ!いざ参らん!」(妻)と

勇ましく結婚生活をスタートさせた私達ですが、
情勢も相まり家で二人きりで過ごす時間の長さから
価値観の相違という壁にぶち当たりました。


え、、、これ、やばくね???
きちんと問題として受け止め、試行錯誤した結果
私はその壁を見事にぶち壊すことに成功しました。


参考になるかは分かりませんが、皆さんに共有すると共に
自身への備忘録として綴ります。


始まりは小さなことでした。


遅く家を出る方が洗濯を回し、洗濯物を干す。
家に早く着いた方が洗濯物を取り込み、畳む。
どちらか手が空いている方が夕飯を作り、風呂を沸かす。
どちらかが風呂に入っている間に皿を洗い、翌朝回収のゴミを出す。


どこの家庭にもある毎日を生きていく上で必要なフェーズだと思います。
何もかもが楽しかった私たちは笑顔でそれらをこなしていました。


しかし、少しずつ歯車が狂い出します。

私は朝早く家を出ることが多く、反対に妻は遅い時間に家を出ることが多い為、
洗濯は妻に任せ、私の方が帰りが早ければ(妻が早いパターンと五分五分くらいの頻度)妻が家を出るまでに終わらなかった家事を片付け、帰ってきた妻を迎えるというスタイルで過ごしていました。


ある時、仕事が立て込み22時ごろ帰宅すると、妻は帰宅しておらず、
目の前には妻が食べた朝食や昼食の洗い物、干されていない洗濯物、
朝出た時と何も変わっていない部屋が広がっていました。
その時は「忙しかったんかな、おっしゃやるでえ!!」くらいにしか思わず、
電光石火で全てを終わらせ夕飯を作り最寄り駅まで妻を迎えにいくというイケメンムーブをかましていたのですが、同じような光景が徐々に増えてきました。

私は言葉に出さないもののモヤモヤしており、妻もそれを感じ取っているような空気が漂い始めたので一度話し合おうと思い、第一回家族会議を開催しました。


印象に残っているのは「分担上ワシがやることだからやらんでええで。家出る前ちょっとめんどくてなあ、後でやろうと思っててん。タイミングは自由やろがい。」と妻に言われたことです。


私はこの言葉でスッと腑に落ちたというか、納得したんです。


これあれだ、私が悪いなと。
食べ終わったらすぐにお皿を洗うだとか、毎日洗濯をするだとか、
育った環境で当たり前だと思い込んでいたことを妻に押し付けてた自分に気が付いたんです。完全なモラハラです。妻マジごめん。


じゃあ必要なことは何かと二人で話し合った結果、
出た答えはエゴの擦り合わせです。
お互いのエゴをぶつけ合い、許しあう。
お互い譲れないところは折れたり、貫いたり。
言葉では簡単に聞こえますが、
これまでの常識を変えるのは簡単ではないですよね。


答えはわかったけどなかなか難しいなあと考えていた時、
友人であるワトソンくんの恋事情を聞いて閃きました。

「俺も妻に恋しよう!!!!」

何言ってんねんと思う方もいるかもしれませんが、
今回の件で妻の新しい一面を知ることができた私は、
今までわかっていたつもりになっていたけど、妻ってどんな人間なんだろう?
改めて考えてみることにしたんです。


すると、生活の視点と考え方がガラリと変わりました。

今までは状況に対して「何でやってないんだろう?」と
モヤモヤを感じていましたが、
「さてはこいつ、、、今日も寝坊したな?!たしかに夜遅くまで進撃の巨人読んでおったわ、、、」と状況を通じて妻のことを考えるようになったんです。

考え方を変えてから、妻のことがより深くわかってきて
今これをやったらものすごく可愛い笑顔が見れるのでは、、、?
あ!あれ忘れてる、、時間ないけどやっておいたら後で褒められる、、、?
もっと妻の笑顔が見たい!と
自分がどんどん変わっていくことに気がつきました。

妻も自分の変化に気づいたのか
私がやり忘れていること、出来ていないことをサラッとカバーしてくれ、
「あれ?やってくれたの?ありがとう!」
「あたぼうよ、わっしょい!」
的なやりとりが毎日に溢れるようになりました。

それからは日常の中でよりお互いのことを考えるようになり、
エゴも上手に擦り合わせられていると感じます。(いつもありがとう。)

「妻に恋する」
変な言い回しだし言葉だけじゃしっくりこないけど、
結婚してからもっと妻のことが好きになりました。



価値観の違いという言葉は高い壁に感じるかもしれないけど、
視点を変えてみたら案外薄い壁だったりするかもしれない。



少しでも皆さんの壁がぶち壊れればいいなと思い、結びとします。

あ、妻の喋り方は普段こんなんじゃないです。
普通の感じで書いたら結構シリアスな展開だったので。妻すまん。


では。

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