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月はいつも同じ面を地球に向けている / 【何エモ】セレンディピティ


月はいつも同じ面を地球に向けている。最近何故か度々耳にする言葉だった。
youtubeの推しが言ったのを耳にした。アニメの登場人物が喋っていた。そして今日、小説の中でまたも目にした。

こういう、偶然よりも奇跡に近いような、稀有な出会いをセレンディピティと呼んでいる。

「セレンディピティ」の意味は、「素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること」「何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること」だ。(wikipediaより)

セレンディピティという言葉が使用されるのは、例えばペニシリンを発見した時だったり、学術的な新現象を発見した時だったり。そういう壮大な場面が多いかもしれない。

何か意味があるのかは分からない。けれども自分にとっては小さな奇跡や出会いも含めて、セレンディピティと呼びたい。
誰かにとってとるに足らないことでも、自分のかけがえのない思い出だし、今の自分を作る大切な経験の一つだからだ。

自分にとって意味のあるセレンディピティを繰り返してアンテナを張り巡らせているうちに、誰かの役に立つセレンディピティにも出会えたら。そう思う今日この頃。

【なんでもない日常をエモく綴りたい / セレンディピティ】
最近、偶然自分の誕生日と同じ4桁をやたら目にしたり、そんなに普段出会うことの無いレアな外来語を一日のうちに何回も聞いたりして、こういう偶然を表す現象に名前があるかを検索して調べた。その現象はセレンディピティと言うらしかった。
その単語を知ってからちょうど数日後。大学の二時間目の講義が終わって、仲のいい友達が「お昼食べよう」と誘いに来てくれた。その子が着ていた淡い色のトップスの中央に、小さな白い文字で英単語が書かれていた。見慣れない単語に顔を近づける。
「セ、レン、ディピティ」
Serendipity。セレンディピティ。
Tシャツに書かれていた文字を見て、あまりの偶然に鳥肌が立った。
「え、え、待って!セレンディピティとセレンディピティしちゃったんだけど、」
自分にだけ分かる小さな奇跡をその友達に説明する。その子は、単語の意味は知らずに購入したらしかった。
「もう忘れないかも、セレンディピティの意味」
ネットで言葉の意味を詳しく調べながら、いい言葉だね、とつぶやく友達。
新たな単語に出会えた喜びを共有した瞬間だった。

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