嘘が本当になった話 ーアルバイト③ー

こんにちは😀

今回は適当な嘘を言い続けた結果、その嘘が本当になった話をします。

私は大学1年生の時、塾のアルバイトをしていました。

当時、私は人のミスを指摘すれば生徒は賢くなる、と思い込んでいました。

1人1人の欠点を炙り出して、それを言葉にして伝える、今思えば酷い事を言う先生だなと思います。

ある日、授業態度が悪い生徒を個別授業で持つことになりました。

授業に集中せず、すぐに趣味の話をして、時間を稼ごうとする、まあ面倒でした。

授業報告でありのままの事を書いて、保護者に知らせました。

しかし、それが保護者のクレーム対象になり(というか100ー0で生徒が悪い)、保護者が謝りに来ました。

そのことが問題となり、やり方を変えろと言われました。

少し納得のいかない状態で、ミスを指摘するよりも、「褒めてみよう」と思い、別の生徒にやってみようと思いました。

その子はまっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっったく英語が出来なかったんですが、少し正解しただけで大袈裟に褒めて、「英語できるようになったな!」とお世辞を言いました。

生徒は最初不気味がっていました。

しかし、そのことで、その生徒が少しずつ変わっていき、定期考査で85点くらい?今は思い出せませんが、それくらい取ってきました。

そして、その生徒が「塾に入ってよかった」というコメントを定期考査の感想に書いていました。

このことで思ったのは、「嘘を言い続けたら変わる奴もいるんだな」と思い、そこからどんどんお世辞を言いまくりました。

するとそれに生徒が応えるように、高校入試で1番の武器が「英語」になりました。

彼は最終的に地元のそこそこ良い公立の高校に行きましたが、そのあとは一度も会っていません。

直接的に「勉強しろ」とか「ここをこう直せ!」とか「なんでやらんの?」と言うのは、生徒にもよりますが、出来ない生徒にとっては良くないことだなと思います。

「出来ない」から「塾に来た」のだから、塾で褒められて自己肯定感を上げさせられれば、豚もおだてりゃ木に登るものなんだと思いました。

そういえば、彼は私が通っていた大学に行きたいと言っていましたが、彼はどこまで成長したんだろう。

会いたいけど、会えない。ちょっと寂しい感じはありますが、褒めることの大切さを教えてくれた生徒だったと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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