見出し画像

【突然交通事故にあった長男の闘病日記】5月11日(水) 48日目: dressing

リハビリ施設から退院が近くなった時に、看護師さんから胃ろうの方法などを習った。

その時に
「dressing もやってみる?」
と言われた。

長男は既に自分で着替えもできていたので
「いえ、結構です」
と断った。

だが側で夫が
「いや、やったほうがいいよ」
と言うので
「だって、長男は自分で着替えができるのに必要ないでしょ?」
と言ったところ
「ちがうよ。胃ろうのPEG周辺の包帯を替える練習のことだよ」
と言う。

dressing : 身支度、創傷被覆材、(サラダ)ドレッシング

医療現場で使う dressing とは創傷被覆材、包帯やガーゼを交換することだった...。

長男が退院してから、気管切開で塞がった穴を覆うガーゼを替えたり、胃ろうのPEG周辺のガーゼを替えている。

胃ろうのPEGを取り付ける際に、長男は喉に酸素用のチューブが入っていたので、お腹を5cmくらい切開され、そこからバルーンを入れられているようだ。
その箇所からちょっと赤い肉芽が盛り上がっているので、そこを清潔にするために薬を塗ってガーゼを交換する。

また、PEG周辺の包帯(ガーゼ)も替えないといけない。

ガーゼの上に医療用のテープを貼っているので、それを取るだけでも一苦労だ。
痛い、痛い、と言いながら長男がゆっくり外している。

「私だったら一気に剥がすわよ!」
と言うのだが、長男にはその勇気はないらしい。
ゆっくり剥がす方がもっと痛いんじゃない?と思うのだが。

胃ろうのPEGが外れるまであと5日。
もう少しだ。

今日の長男はいつものように午前中はベッドの上だった。
処方された薬も少しずつ減ってきているが、やはり疲れるらしい。

午後、夫が長男を誘って愛犬Buzzと一緒に買い物に出かけた。
ペットショップなどを回ってきたらしい。

夕方からは二人でAmazon Prime で Green Book を見ていた。
私が先日
「退院したばかりで、TBI関連の映画ばかり見せるのもあまり良くないかもよ。もっと別の楽しい映画も見るのも必要なんじゃない?」
と言ったことを気にしてくれたんだろう。

コメディ映画らしい。
夫がひとり大笑いしていた。
その横で長男が笑いもせず普通に見てる姿が対照的だった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?