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【突然交通事故にあった長男の闘病日記】5月9日(月) 46日目: The Crash Reel

夫はレクリエーション療法士からお勧めされたいくつかのmovieを長男と一緒に見始めている。

数日前は Regarding Henry を見ていた。
1991年の古い映画だが、二人で話しながらみていた。

今日は The Crash Reel 。
トップスノーボーダーが事故でTBI(traumatic brain injury)になり、その後の過程を追ったドキュメンタリー映画だ。

見ていると長男といくつか似ている箇所があった。
長男もこの映画を見ながら、自分の症状はどうなってるのか?など、いくつか質問してきた。

脳のダメージを受けると、元の状態には戻らない。
これを受け入れる必要がある。
いくら自分の中で”大丈夫”だと思っても。

このドキュメンタリーは長男にとっていい刺激になったと思う。

見ながら、ERやICUでの長男を思い出し涙が出てくる。
私にはちょっと見るには辛い映画だった。

映画が終わったあと、夫が長男に
「良くなったら最初にERでケアしてくれたドクターに会いに行こう。命を助けてくれたからね。ドクターも良くなったら会いに来て、って言っていたからね」

しかし、連続でTBIに関連する映画を夫が長男を誘ってみているのを見て、私としてはやりすぎ感があるのでは?と思っていた。

まだ長男の笑っている顔を見ていない。
私としては、何も考えずにお腹から笑える映画を見てストレスを発散してほしい。
TBIに関連する映画は、今日見たドキュメンタリー映画も含め結構シリアスな内容だ。
見た後に”自分も負けずにがんばろう”とモチベーションがあがるのか、または見た後に後悔の念をもつのか、メンタル面を心配してしまう。

夫に
「退院したばかりで、TBI関連の映画ばかり見せるのもあまり良くないかもよ。もっと別の楽しい映画も見るのも必要なんじゃない?
今回の事故で罪の意識があるかもしれないよ。あなたが誘ってくる映画鑑賞に”no”と断れない状況なんじゃない?」
と言ってみた。

夫は長男の為だと言っていたが、もしかするとプレッシャーを与えてるかも、と理解してくれた。

夫はアメリカ人なので、日本人のように心を読む、とか、空気を読む、などが無い。
なので、ストレートに伝えないと理解してもらえない。

長男の笑顔が見たいのは私だけではないと思う。

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