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曲のかけら

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曲になりそうだけど、ならない詞をまとめています。 曲つけたよー、大歓迎です。 でも、詞だけ持っていって、どこか見知らぬところで歌われていたら哀しいので、万が一曲をつけてくださっ…
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Leave

テーブルの上の水がすっかり干からびてしまった
斜めに挿し込む夕日は やけに オレンジ色で
長く 長く 伸びる影を ただ そこで見つめながら
小さく溜め息ついた

君は確かに此処に居て 幸せそうに笑っていて
戸惑いながらうつむいた私の手を握りしめて
つい昨日のことのように よみがえる

君からの手紙 今はすっかり日に焼けてしまった
窓越しに見える街が やけに白々しくて
とめども無く続く時間を ただ

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ちいさな部屋

たまごを茹でる あなたと食べる
コーヒー淹れて あなたと分けて
寝癖のままで おはようのキス
朝日は今日も 静かに笑う

歪んで見えた ちいさな部屋で
かけちがったこと はじめて気づく
当たり前のことは 当たり前じゃなくて
努力なしには 得られないこと

テレビをつける 一緒に笑う
ふとしたことで 喧嘩になって
背を向けて寝る 寝付けない夜
声を殺して 闇夜に溶ける

あかりの消えた ちいさな部屋

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優しい嘘

貴方のついた
優しい嘘を
今日もきっと
幾つか見送る

うっすら透けた
レースの向こう
夢のように
溢れる木漏れ日
光の小人が
眩しく舞った

惑わされて
いるのはわたし
見えないように
呼吸を潜め
小さく息を
空に放って

貴方のついた
優しい嘘を
今日もきっと
幾つか見送る

貴方のついた
優しい嘘を
明日もきっと
幾つか見送る

風に揺れてる
レースの向こう
とても冷たく
とても静かな
時に

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salvation

途方にくれて
吹雪の街を
交差点から眺めていた

行き交う人は
誰もみな
ほんのり楽しげで

金曜の夜は
金管楽器の
音色みたいに鳴った

こんなに酷い
天気なのに
なぜかドラマチックに

都会の街に
取り残されて
ふるさとに手を伸ばす
しんしんと降る
雪の中で

閉ざした心
そっと開いて
じっとここから眺めていた

行き交う人は
誰もみな
ほんのり哀しげで

日曜の朝は
木管楽器の
音色みたいに

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願い

足元を擽る風
群青色の風
戸惑うほどに澄んで
ひんやり 裾を揺らす

夕暮れ 黄昏 秋祭り
戯れ 手を引く君の
小さな 小さな 掌に
幸せあれと ただ 願う

ひざ先を擽る風
薄紅色の風
戸惑うほど 優しく
ふんわり 髪を揺らす

夕暮れ 黄昏 通学路
きらきら はしゃぐ君の
小さな 小さな 足元が
明るくあれと ただ 願う

遠くに 遠くに 居るけれど
あの日の 君を抱きしめて
届かぬ想いを 握

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marble

ぱちぱちと弾ける ソーダ水の中 僕は
うるおったような錯覚に囚われる
弾ける音色の 心地好さの中 僕は
小さな事全部なかった事にする

からっぽな水色をまとって
ガラス瓶の中詰め込まれた僕ら
丸いものだけの感触を
毎日同じように受け流している

遠く空には真っ黒い雲の群れ
もうすぐ雨がやってくる
そして僕らは思い出す
そっと閉ざしたいろいろを

ぱちぱち弾けるソーダ水の中 僕は
満たされたような錯

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おとしどころ

手繰っている。手繰っている。
手探りで。それはもう、手探りで。

探している。探している。
手探りで。たよりない、面持ちで。

置いていかれているようで。
置かれた場所で咲くようで。
ただただ焦っているようで。
あなたが先に行くようで。

わたしはわたし。あなたはあなた。
わたしの答えはそこにはない。

漁っている。漁っている。
手探りで。みさかいも、ない風で。

叫んでいる。叫んでいる。
手探り

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