高校留学生の今昔

高校留学生のアドバイザーをして10年以上経ちますが、昔の生徒と今の生徒、何が変わったか、私の私的感覚になりますが、お伝えしたいと思います。

物理的な大きな違いは、インターネットの普及で親とタイムリーに連絡が取り合えるようになったこと。以前は到着時にまず国際電話のかけ方を教えたくらいですからね…。よっぽど困った時にしか親には連絡しない、「親にはこのこと言わないでください」なんてことも良くありました。しかし、今は子供から親に何でも話す話す!友達感覚ですね。親も何でも知りたがります。以前は「お任せした以上、信頼してお願いしていますから」と心配しながらも、子供に連絡するのを我慢していた親御さんも結構いらっしゃいました。今では保護者に報告しても、「もう子供から聞いて知っています」なんてことは良くあります。以前は子供に対して高圧的な保護者も多かった印象ですが、今はどちらかと言えば親が子の言いなり⁉︎と感じる親子もチラホラ…。

インターネットの普及で、今の生徒は留学中も日本語でバンバン動画見てます😔。逆に日本でも英語で何でも見られる時代ですから、わざわざ留学しなくても環境は自ら作れるとも言えますね。

今の日本の高校生はLINEでしか連絡を取り合わないのか、電話しても出ません😅LINEで電話すると出ます(未だにこの違いが私にはわかりません)。そしてLINEメッセージでは既読スルーが多い!これについては、今の高校生は既読スルーしないと生活できないくらいお互いメッセージのやり取りをするかららしいです。でも、私は「私は友達じゃないんだから読んだら必ず返事をしようね。大人になるための練習だよ」という指導から始まります。(絶対”このおばさんうるさいなぁ”と思われていると思います…)

英語力はと言うと、最近の生徒の方が来た時点での会話力は高いです。英語に対する敷居が低くなったというか苦手意識が最初からない子が増えましたね。ただし、英語力=学力ではないので、英語ができるからと言って現地の勉強についていけるかというのは別問題。逆に英語力が多少低くても、日本で学力の高かった子は、こちらに来ても成績は良いですね。

高校生を見ていて、親子関係、コミュニケーションの仕方、英語力がこの10年で本当に大きく変わったと感じています。良くも悪くも…。そして親も子も多様化しました。これは良い意味で、です。恐らく留学が一段と身近になったのだと思います。奨学金制度なども増えましたし、一年留学を単位に振り替えてくれる高校も増え、やる気のある子がチャレンジできる環境が整ってきているとも言えるのではないでしょうか。いろいろな情報をインターネットで気軽に調べられ、一歩を踏み出せるのは、本当に良いことだと感じています。

こちらの教育制度や留学生を通じて感じる日本の教育についてはまた別途書きたいと思います。

今日も素敵な一日を♬


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?