2019/8ミャンマーの記憶
家の近くにミャンマー人が経営しているご飯屋ができていて試しに入ってみた。ついついお店の人に数年前にミャンマーに行ったことを話したところ「私も今は戻れないけど落ち着いたらまた来てね」と言ってくれた。それから数か月後、あのお店にもう一度行こうとして通りかかったらお店はもう閉まっていた。
母国に帰ったのかもしれないし、またどこか別の土地に移ったのかもしれない。そんなことをぼんやり考えながら5年前ミャンマーに行った記憶を辿ってみる。
(写真が一部しか残ってないのが悔やまれる…)
最大都市ヤンゴン。街の中心は現代的なデパートもあるが、幹線道路から一歩外れる舗装されていなくてガタガタの道が現れる。そのせいか街の景色は砂埃混じったセピアの印象だ。バンコクやクアラルンプールのように活気あふれる都会もあるが、首都とはいえヤンゴンにはまだ田舎のような空気感が残っている。泊まったホテルの受付の人のあどけない笑顔。穏やかな街、牧歌的というのだろうか。
ヤンゴン市内はミャンマー国鉄の環状線が走っている。鉄道乗車が目当ての一つだったので迷わず環状線に乗車。自転車の方が速いくらいの超低速運転だが、それなりに車内は混雑している。JRの中古車両がそのまま使われているのも嬉しい。
旅はヤンゴンから中部のマンダレーを過ぎてバガンの遺跡へ。観光地化され過ぎていないのか人も少なく、時を超えて迷い込んできた感じ。
東南アジアの原風景がここにはまだ残っていた。国が違えど都会は発展とともに同じ顔になっていくもので、いずれはヤンゴンも東京と同じ景色になるのかと考えると寂しい気持ちもある。ただ街がどうなっていくかはそこに住む人達が決めることなので、今は情勢の安定を願うのとまたいつか訪問したいという野望がほんのり。
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