夏を迎えにいけていない
夏が来たのに、夏を迎えに行けていない気がしてならない。
7月はいつもに増して、考えたいことがあった。何かを感じることが多かったからだ。
満月から落ちた強い光はなんだって照らしてくれそうだった。もはやそこに夜っぽさはなかった。そんなスイッチを押さない光を浴びながら、友とコーヒー片手に語らいあう日を夢見た。森の中、木の家、ベランダ、心地良い汗と風、夏の音。似たような日を、私たちは知っている。ふと、思った。私たちは「頑張っている」。だからこんなにも月の下で会話をしたいと思えるん