一考察：私の地元はどこか

幼少時、
核家族で
一般会社員の父と
専業主婦の母、
そして４学年下の弟との
４人で育った私の家族は、
父が転勤族で、
九州各地と関東平野とを
ほぼ２年置きに引っ越しながら
生活していった。

親の実家は両親ともに大分県、
私達兄弟も大分の病院で生まれたので、
家族全員大分県に本籍はあるのだが、
父の仕事の配属の関係で、
家族として実際に
実家大分に住むことになったのは
私が２０歳を過ぎてからで、
それまでは大分以外の九州と関東との
流浪の民であった。

そんな私なものだから
一般に言う地元、というのがどこなのか？、
一つの場所に断言することは
結構難しく、
九州男児です、ぐらいにしか、
言葉としては出しづらかったりした。

たまたま父が単身赴任になったおかげで、
北九州小倉が
中学３年から高校３(プラス予備校1)年まで、
また、社会人になってから
北九州八幡黒崎が10年プラスここ１年程、
という縁で、
半生の中で
北九州が一番長い滞在期間となっている、
という既成事実から
福岡県北九州を私は地元としている。
本籍の地元は大分、だが
事実地元は北九州、といえば良いか。

居住期間の長さ、イコール地元、とは
一概には言えないのだろうが、
刻を過ごした長さに比例して
思い出も残るもののようで、
私の場合は、住んだ分の思い入れの強さから
この地が地元、と言えるようになっている。

そのうえで
私に既成事実の地元が存在することに
まずは感謝、です笑。