わからないけど、わかりたい。

昨日、朝。

在宅勤務だったので、ちょっとゆっくり起きて
とりあえずニュースをつけて、コーヒーを淹れて。

いただきます、と手を合わせる頃には、
朝ドラ「おかえりモネ」の主題歌が流れ始めた。




自分の痛みに加えて、誰かの痛みも真っ直ぐに受け取るモネ。

それは、彼女自身の良さであることに間違いはないのだけれど、
一方で彼女自身の痛みはどこへいくんだろう、とか。
彼女自身はいつ救われるんだろう、とか。

特に最近、まあいろんな思いを抱えて見ていたところに
昨日の回である。


わかってた。けど、とんでもなかった。




まだ見てない方もいらっしゃるなかで、
ネタバレになってしまうかもしれないけれど
感じたことをちゃんと書き留めておきたいので、あえて書いてみる。

あなたがずっと抱えてきたことを、
僕が正確に理解して受け止められるとは思わない。
ただ、登米に行って、あなたに会って、
僕は自分が少し変わったと思っています。

今なら、少しは受け止められる。
…いや、受け止めたい。

あなたの痛みは、僕にはわかりません。
でも、わかりたいと思っています。

好き、でも、愛してる、でもなく
これほど相手への愛が伝わる言葉があるものなのか、と
思わず画面の前で圧倒されてしまった。

自分と他人は絶望的なほどに違う。
経てきた経験も違えば、感じることも考えることも違うわけで。
だから、相手の気持ちを、痛みを、正確に全てわかることはできない。


その事実をちゃんと認識した上で、
でも、わかりたいのです。受け止めたいのです、と。


これが愛じゃなければなんなのだ。

今回は恋愛的な意味合いでのやりとりだけれど、
恋愛に限らなくても、家族でも親友でも、



「あなたの痛みを、わからないけど、わかりたいんだ」と


そう言えるほどの相手がいることも、
そう言ってくれる人が周りにいることも
どちらも、すごくすごく幸せなことなんだろうな。

そんなことを考えていたら、すっかり始業時間。


とにもかくにも、
ようやく、モネが安心して自分の痛みを分かち合える人と
気持ちが通じ合って、一緒にいられるんだな、と思ったら

もう、本当によかった…！と、
そんな気持ちでいっぱいになってしまった。


そんな、金曜日の朝だった。

※画像は以下よりお借りしました。

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